偉業を成し遂げた松山英樹選手

プロゴルファーの松山英樹選手がマスターズトーナメントで優勝を果たしました。

世界のトップ選手が集うこの大会で、日本人で初めて優勝したことは歴史に名を刻む偉業だと言えるでしょう。

プロゴルファーの夢舞台であり、予選などはなく、実力を認められた招待選手のみで行われるこの大会のレベルは、まさに世界最高峰であり、ハイレベルなコースと世界中から集った最高の選手達による大会です。

今まで名だたる国内トッププロが挑み続けてきましたが、元プロゴルファーの青木功選手が2位になったのが最高の順位でした。

松山選手は石川遼選手と同期でもあり、2014年から主戦場をアメリカツアーに移し、好成績をキープしていました。

石川遼選手もアメリカツアーに参戦していました。ですが、ケガによる身体の不調もあり、波に乗れず撤退しました。現在は国内ツアーで頑張っています。

そんなアメリカツアーで松山選手は鍛え上げられてきました。ウエイトを上げ筋肉をつけ、弛まない努力を積み重ねてきました。毎年、マスターズに参戦し、それなりの成績を残していましたが、優勝までには至りませんでした。

心技体の全てが最高の状態で、ミラクルショットを連発し、攻めのゴルフをしないと勝てないマスターズの舞台で、遂に松山選手は優勝を成し遂げたのです。

ゴルフは打ちっぱなし程度しかしない、私でもマスターズ優勝の凄さは理解しています。

タイミングが合えば、毎年、大会の映像を見て、「凄い」と唸ってしまうシーンを何度も見てきました。特に2019年のタイガー・ウッズ選手の復活には感動しました。

当然、毎年のように参戦していた松山選手の動向も注視していました。

いいところまでいく時もあるのですが、他の選手が凄いプレイをするため、一歩及ばず、悔し涙を流す姿を見てきました。

今年も大会前に松山選手がインタビューに答えていたのですが、力みが無く自然体で余裕があるように感じました。ひょっとしたら、優勝争いに加われるかもと予想していたら、絶好調の独走状態になり、驚きました。

あの難コースで3日目に10アンダー以上を叩き出したら、優勝がかなり現実的になったと思いました。

やはり 、最終日は我慢のゴルフになりましたが、松山選手は決して守りに入らず、攻め続けていました。

猛追してくる選手がいましたし、攻めなければ勝てないことを知っていたからでしょう。猛追してきた選手がトリプルボギーを叩かなければ、負けていたかもしれません。その猛追した選手も攻めた結果なので、悔いはないと思います。

最終日、最終18番ホールにやって来た松山選手にギャラリーはスタンディングオベーションで迎えました。

マスターズで優勝する選手への敬意を込めた対応です。情報によるとこの大会を観戦出来るチケットは世界一と言われるほど、入手困難であり、観戦する人々はギャラリーではなく、パトロンと呼ばれるそうです。

それほどのゴルフファンから、敬意を払ったスタンディングオベーションを受ける松山選手は、本当に誇り高い日本人プロゴルファーだと言えます。

大会後のインタビューで優勝した者のみ与えられるグリーンジャケットを身に着け「凄いことをしたんだと嬉しい気持ち」と答えている松山選手を見て、努力が報われて本当に良かったと思います。

マスターズ優勝直後もパター練習に励み、飾らず努力を惜しまない彼の姿を見ると、ここからが彼の伝説の始まりであり、グランドスラム達成も夢ではないと思います。

ゴルフは常に冷静なメンタルをキープしていないと、大叩きをしてスコアを崩し勝つことはできません。それだけではなく、コースを知り尽くし、天候や風を見極めなけれはなりません。大変、奥の深いスポーツです。

探偵業も情報を集め、下調べを万全にし、徒歩尾行・車両尾行・張り込みなどの探偵スキルをフル活用しないと成功に結びつきません。

常に冷静な判断や臨機応変な対応が必須であり、強いメンタルが求められます。

私がゴルフに惹かれるのは、強いメンタルをキープして、最高のプレイをするところにあるのかもしれません。

世界最高峰のプレイをする松山選手が憧れたレジェンドのタイガー・ウッズ選手を超える偉業を成し遂げる日が、きっと、やって来ると確信する熱血探偵でした。