最近、ニュースで目立つのが、日本人の若者の東南アジアでの逮捕です。
先日、タイの観光地であるパタヤで振り込め詐欺の拠点の疑いのあるビルのテナントにて、15人の日本人が逮捕・拘束されたと報道がありました。
日本国内に詐欺の電話をかけるコールセンターの役割を果たしていたらしく、海外で振り込め詐欺の拠点が摘発されるは珍しいことのようです。
テナントのオーナーが、大量の電話や、日本人の出入りを不審に思い、タイ警察へ通報したようです。お手柄ですね!
土地柄もあり、少々、胡散臭くてもテナント料ほしさに、黙認しているのが、一般的な印象だったのですが、このオーナーは違ったようです。
何れにせよ、日本人が海外にて、日本人を相手に詐欺行為を行う拠点を置き、現地警察に逮捕、報道されるなんて、本当に「恥を知れ」と言うしかありません。
時代の流れと表現するのも嫌なのですが、自分さえ良ければいい、騙される方が悪い。捕まらなければ勝ち組だと嘯く輩、若者に気付いてほしいことがあります。
それは自分の生き方に誇りが持てるか考え、誇りを持てる生き方をしてほしいということです。
本来、お金を稼ぐという行為は楽なことではありません。一生懸命、頑張っても、自分が思うほどの見合った稼ぎは中々、得られないものです。
だからといって、手軽に楽に人を騙して、稼ごうなんて生き方は否定されるべきで、そんな世界に若者が手を染めてほしくはありません。
今回、逮捕された日本人がどのような経緯で、この拠点で詐欺行為を仕掛けるため、日本に電話をかけ続けていたかは、今後の捜査で明らかになっていくのでしょう。
ですが、所詮、この拠点や逮捕された日本人にしても、トカゲのシッポに過ぎません。
詐欺グループには、必ずリーダー役がいて、下っ端達に指示を出しています。
そのリーダーが全てを仕切っているのではなく、そのリーダー役を果たす人間に資金やノウハウ、情報を提供しているスポンサーというか、首謀者がいるのです。
残念なことに、報道を見る限り、この首謀者が逮捕されることは、ほとんどありません。
広域暴力団やハングレグループが詐欺グループの首謀者だと思われますが、一部の小賢しい金持ちが首謀者である可能性もあるようです。
この姑息な首謀者達を根絶やしにしない限り、振り込め詐欺はなくならないでしょう。
私の個人的意見ですが、詐欺グループのリーダー役を検挙出来たなら、司法取引きをしてでも、首謀者の情報を手に入れ、検挙につなげてほしいものです。ですが、リーダー役は中々、自供しないでしょうね。
なぜなら、出所後の首謀者側からの金銭的な援助が得られない、下手をすると報復を受ける可能性もあるからでしょう。
警察は自供させたあとは、犯罪者がどうなろうと自業自得であり、関与しないのでしょうが、やはり、減刑、保護するなどの司法取引でもしないと、本丸である首謀者達の検挙、振り込め詐欺の減少にはつながらないと熱血探偵は思うのです。