探偵は臨機応変に動くべし

企業調査でマークしていた対象者が本日動きます。依頼者からの連絡で翌日の早朝より着手となりました。

調査の舞台となったのは神戸市のとあるマンション。

調査員は3名、対象者が利用する最寄りの駅とマンション前の2点で張り込みを開始し、万全な体制で対象者が出てくるのを待ちます。

依頼者情報によると対象者は電車通勤。車は所有してなく、運転免許もないらしい。

朝の通勤ラッシュの時間帯。外は雨が降り続いている。
そろそろ出てくる時間..来た!!マンション4階、4○○号室の玄関ドアから対象者が姿を現した。

調査員達に緊張が走る。大丈夫、徒歩で出てくれば駅で待機する仲間と連携して尾行する。自転車でも、こちらは準備ができている。

そろそろ対象者がエレベーターから下り、正面エントランスから出てくる。あれ、出てこない…。嫌な予感がする。

まさか、、、、車なんてことは!?と思った瞬間、駐車場エントランスから車が出てきた。運転する人物を凝視する。対象者だ!!

思わず、「車かよ!」と突っ込んだところで対象者の知ったことではない。急いで張り込み体制から、車を発進させ尾行に入る。

勤務先に向かうなら、それほど距離もなく大丈夫だ。
しかし、その予想さえも覆され、対象車両は高速に乗り、猛スピードで関東方面へ…

しばらく尾行を続行すると、依頼者よりおおよその対象者の目的地がわかったということで尾行は解除となった。

このように調査では想定外なことが起きます。対象者が依頼者に嘘の情報を伝えている事は多々あるのです。
(あらゆる想定をして備えをしているからこそ、この時も即座に車両尾行に対応できました。)

ですので、依頼者からの情報もフィルターにかけて対応する必要があります。あらゆる面で対応できるように準備することが失敗しない探偵の条件です。

雨のドライブ