アメリカ警察のGPS活用方法

先日、テレビ番組を観ていたのですが、アメリカ警察のGPS活用方法を紹介していました。
その活用術がスパイ映画並みに凄かったのでブログに書かせていただきます。
まず、アメリカでは日本と違い年間10万件以上の車両追跡(カーチェイス)が発生している事実を知る必要があります。

追跡に伴い、5万人以上が負傷、360人以上の警官および一般市民が死亡しているというデータがあります。日本とは桁違いで驚きますね。

また、追跡中の事故による保険金、医療費、従業員補償や逸失賃金は13億ドル(約1,300億円)にも達していて、経済的な損失も大きいということです。
そういった現状から、開発されたシステムが「StarChase」です。

どういったものかというと、逃走車両を追跡中に、危険度が高いと判断したなら、強力な磁石を内蔵したGPS送信機をパトカーフロント部の発射装置より発射し、逃走車両のリアボディ部分に装着させます。

GPS端末が、くっついたことが確認できれば、パトカーは速度を落とし、端末の情報を元に、逃走車がたどり着いたアジトや自宅へ踏み込み、逮捕・確保するといったものです。これで危険な状況下で逃走車を追跡する必要が無くなり、逃走する側の事故を未然に防ぐことができます。

このシステムにはパトカー1台あたり約5,000ドル(約50万円)の改造費用とGPS送信機は1つにつき約500ドル(約5万円)のコストがかかりますが、年間10万件以上の車両追跡に伴い生じる被害額から考慮すれば、妥当であり高いコストではないようです。

一昔前なら007やスパイ映画のワンシーンで観ていたことが、現実になってることに驚きです。それにしても、人種や国の法制度の違いもあると思いますが、アメリカ人は逃走する人が多すぎますね。

なお、日本の警察のGPS使用に関する裁判で規制があったように、アメリカでも一部の人権団体からは装置の乱用による人権侵害を懸念する声が挙がっているようです。

GPS尾行

探偵は臨機応変に動くべし

企業調査でマークしていた対象者が本日動きます。依頼者からの連絡で翌日の早朝より着手となりました。

調査の舞台となったのは神戸市のとあるマンション。

調査員は3名、対象者が利用する最寄りの駅とマンション前の2点で張り込みを開始し、万全な体制で対象者が出てくるのを待ちます。

依頼者情報によると対象者は電車通勤。車は所有してなく、運転免許もないらしい。

朝の通勤ラッシュの時間帯。外は雨が降り続いている。
そろそろ出てくる時間..来た!!マンション4階、4○○号室の玄関ドアから対象者が姿を現した。

調査員達に緊張が走る。大丈夫、徒歩で出てくれば駅で待機する仲間と連携して尾行する。自転車でも、こちらは準備ができている。

そろそろ対象者がエレベーターから下り、正面エントランスから出てくる。あれ、出てこない…。嫌な予感がする。

まさか、、、、車なんてことは!?と思った瞬間、駐車場エントランスから車が出てきた。運転する人物を凝視する。対象者だ!!

思わず、「車かよ!」と突っ込んだところで対象者の知ったことではない。急いで張り込み体制から、車を発進させ尾行に入る。

勤務先に向かうなら、それほど距離もなく大丈夫だ。
しかし、その予想さえも覆され、対象車両は高速に乗り、猛スピードで関東方面へ…

しばらく尾行を続行すると、依頼者よりおおよその対象者の目的地がわかったということで尾行は解除となった。

このように調査では想定外なことが起きます。対象者が依頼者に嘘の情報を伝えている事は多々あるのです。
(あらゆる想定をして備えをしているからこそ、この時も即座に車両尾行に対応できました。)

ですので、依頼者からの情報もフィルターにかけて対応する必要があります。あらゆる面で対応できるように準備することが失敗しない探偵の条件です。

雨のドライブ

新型コロナウイルスに警戒

ここ最近のニュースを賑わせているのが、新型コロナウイルスです。
中国、武漢で発生したこのウイルスは、どうやら野生動物から人に感染し、人から人へと感染が広まっているようです。

今のところ、収束する様子はなく、日本でも警戒を強め、対応を余儀なくされている状況です。

話が変わりますが、実は私、20代頃にバックパッカーをしており、世界中を旅していたことがあります。
中国、武漢にも行ったことがあり、おぼろげな記憶を辿ると、確か北京から汽車で洛陽へ行き、そこからバスで少林寺を訪問した後に、再び汽車移動で武漢に立ち寄ったと思います。

大して見るものはなかったのですが、数日滞在し、武漢からフェリーに乗り、長江を下って上海に入ったことを憶えています。
中国へはベトナム・ハノイから電車で国境まで行き、歩いて国境を越えました。

中国の印象は広大な大地と多民族国家。場所により、人の性格も様々だったことを憶えています。
南方はおおらかで優しい印象でしたが、北上を続け、漢民族の多い地域に入ると、性格がきつくなって、旅も辛い場面が多かったことを憶えています。冬の寒い季節に旅したことも要因ではありますが…

ま、出会った人にもより、個々の個人でも違いますが、概ねそのような印象を受けました。
あとは食文化の奥深さですね。大した知識はないのですが、旅の間に食べた中国料理の種類の豊富なことには驚きました。
有名な市場を見に行きましたが、食材の多さにも驚きでした。

驚いたのはペットを飼われている方には衝撃かもしれませんが、食用の犬、猫、亀、サソリ、ヤギ、猿などあらゆるものが、市場で売られていることでした。特に中国広東省、広州の市場はインパクトがありましたね。

諺か何かで、「中国人は椅子以外の物は何でも食べる」というのがありますが、市場を見て納得したことも20代の素直な頃の私のいい思い出です。


話を新型コロナウイルスに戻しますが、このウイルスの発生源は野生動物です。
武漢の市場に売られていた野生動物から感染が広まったのは間違いないようです。

一部の中国人のネット上の呟きに、「食べる必要のない(他に食べる物は幾らでもあるのに)野生動物まで食べるから、罰があたった」というのが、あったようですが確かにその通りかもしれないと思います。
過去にも中国でサーズが広まったときも市場が発生源だったと記憶しています。

そろそろ経験から学んで、一般的ではない、食用の野生動物の市場での取引は止めて、食べない選択をするか、中国政府が禁止させるべき時なのではと思います。

そんなふうに考えると、今回の新型ウイルス騒動は中国人民、危機管理が出来ていない中国政府の責任、人災なのではと自論ではありますが、そう思うのです。

今のところ、中国人以外の死者は出ていないようですが、パンデミックが起こり、諸外国に死者が出るようなことがあれば、中国の責任は重いです。

医療のしっかりした日本なら、感染しても重症化せずに回復できるようです。先日、感染したバスガイドさんが回復して退院したそうです。
抗体ができたようですし、日本人で感染した方々には嬉しいニュースですね。

私も尾行中に電車移動や人ごみに入る場面が多くありますので、マスク、手洗いで予防に努めています。温かくなるにつれ、新型コロナウイルスの猛威も弱まると思いますので、みなさんも予防に努め、拡散を未然に防いでください。

マスクもせずに、電車内で咳き込んでいる人を稀に見かけますが、意識を高く持ち、自分は大丈夫だと過信せずに対応していただきたいものです。

今年は東京オリンピックがあります。スポーツの祭典、健康第一にその日を迎えたいですね。

探偵業のハイテク化

先日の深夜の張り込み中に、ふと考えていたことがあります。

今、撮影しているビデオカメラやスマートフォン、インカムなどの機材に使用しているバッテリーを調査中にどれくらい持ち歩いているのだろうか?

数えてみました!

大小合わせてみると、15個ほどありました。この中には機材本体に取り付けているバッテリーは含みません。含めると20個くらいになるでしょう。これは車両で調査にあたっているときです。

では徒歩尾行の際はどれくらいか?

10個くらいになりました。さすがに重くなるので、中小のバッテリーになりますが、それでも本体分を合わせると14個ほどになります。

10年前にはスマートフォン自体が、ほとんど普及していないガラケー時代だったと思います。なので携帯電話は電話やメールを使用する程度で、それほどバッテリーの消耗も多くはなかったですし、持ち運ぶ量もそれほど多くはありませんでした。

2020年の現在、スマートフォンの進化により、簡単にインターネット接続が可能となり、ほぼパソコンを持ち歩いているのと同じ状況となりました。

情報検索、地図、位置情報、ネットで買い物などが出来てしまいます。

アプリさえダウンロードすれば、現金を持ち歩かなくてもスマートフォンで支払いも簡単にできますし、駅の改札だって通れます。ですが、バッテリーの消費量も増えました。

いや〜、凄い時代がきたもんです。昭和からタイムスリップしたら、「おったまげー」と言うかもしれませんね。

話を戻しますが、このスマートフォンやノートパソコンの普及により、目覚ましい進化を遂げたのがバッテリーなんです!

年末に旭化成特別フェローの吉野彰氏にノーベル化学賞が贈られました。

リチウムイオン電池の発明を通じて、情報通信社会の発展に貢献したとのことです。

小型で何度でも充電ができるリチウムイオン電池があってこそスマートフォン・ノートパソコンの小型化やビデオカメラ・GPSの小型化、長時間使用が可能となりました。

そう考えてみると吉野彰氏の社会への貢献度はとんでもなく評価されると思います。

吉野彰氏の他にリチウムイオン電池の発明に尽力した米テキサス大のジョン・グッドイナフ教授、米ニューヨーク州立大のスタンリー・ウィッティンガム卓越教授の2人もノーベル化学賞を受賞したようです。

賞金は900万スウェーデンクローナ(約1億円)で3等分されるそうです。

2020年にはスマートフォンが4Gから5Gへ普及が広がり、とんでもなく通信速度が早くなります。今でもワイヤレスイヤホンはかなり普及し、かなり小型のバッテリーでも6時間程度なら連続使用可能です。

そのうち、同時翻訳機能もついて、異なる言語で会話をしても普通に会話出来る時代が、すぐそこまで来ています。

現在はスマートフォンを操作して、お互いが画面を見せ合って「通じた!」なんて喜んでいますが、そのうちワイヤレスイヤホンのボタンをカチッと押すだけでOKとなります。

日本の街角で違う言語でお互いが喋っているのに会話が成立している様子が日常になるでしょう。その様子を見ても驚かないよう、時代の進化に追い越されないよいにしたいものですね。

ま、探偵業を生業にしていれば、最先端の機材に目を光らせていますので、大丈夫だと思いますが、5Gに関しては注目していきます。何か面白い情報があれば、またブログに書かせていただきます。

 

未来都市

熱血探偵より令和2年のご挨拶

新年、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

令和2年となった今年は東京オリンピックもあり、イベント盛り沢山の1年となりそうです。

こちらは今年の初調査が無事終わり、素晴らしい1年のスタートを切りました。

今年も一つでも多くの案件を解決し、困っておられる依頼者様の未来を切り開いていきます。

探偵に依頼するという選択肢は一昔前なら費用面からも躊躇される傾向があったかもしれませんが、現在では費用面でもリーズナブルになり、一般的に利用されるようになっています。

今年は依頼者様にもっと探偵業というものを理解していただき、将来に向けて活用してもらえるように、尽力していきたいと思います。

多くの方が探偵に依頼することで、真実を知り、苦しみから開放され、明るい未来へ向けて、再出発出来ることを願い、今年も全力で調査にあたってまいります。

富士山

あぶない探偵

12月に入り、寒さも厳しさを増してきました。インナーにヒートテック、ダウンジャケットがかかせない真冬がやってきてしまいました。

久々に新地の繁華街で立ち張りです。小雨が降る中、傘をさして対象者が入った飲食店の出入り口を監視します。

しかし、通りの様子が何かおかしい…

スーツを来たイカつい男性達がうろついている。耳にはインカムらしいものも確認できる。「って貴方もそうじゃない!」って突っ込みをいれられそうですが、私はそこまでイカつくは御座いません。

その辺にいるサラリーマンと変わりない、ごく普通の紳士です。状況によっては強面刑事のようになることもありますが…

どうやら付近のビルへその筋の者達が出入りしているようです。最近、尼崎で組員の襲撃事件があり、警戒しているようです。

ですが、張り込みが非常にやりにくい。同じ場所にずっといるわけで、むこうも気になるでしょうから…

ま、そこは熟練のワザでなんとかなります。要は相手に人物像をすり込めばいい訳で、ワザと聞こえるように電話口で人待ちを装う台詞を言えば、大丈夫な人と認識してくれます。それもあまり長時間は厳しいですが。

相方がいるなら合流してもらい、さらなる仲間待ちで大丈夫でしょう。

尼崎の事件では自動小銃が使用されました。アメリカ軍が採用しているM16という銃です。

ハンバーガーヒルやプラトーンなどのベトナム戦争映画でアメリカ兵が所持しているマシンガンです。

そんな物が日本の街中で使用されてしまうなんて、少し驚きです。確実に暗殺を成功させるために使用したのか、力をアピールするためだったのか…

何れにせよ同じような事件が起きる確率は高まっているので、繁華街に行く際は注意が必要です。

過去に海外の射撃場で同じタイプの自動小銃を打ったことがありますが、命中率や扱い易さが際立っていることを記憶しています。

そんな物が組関係者と言えども、簡単に手に入るようだと今回のような事件は防ぎようがないですね。

警察は威信にかけて、一般市民に被害が出ないように早めの摘発をしていただきたいものです。

ですが、自分の身は自分で守る以外にありません。危ない場所には近づかないことです。

季節は間もなく冬です。

最近、急に寒くなってきたと思ったら、本日はなぜか温かいです。

11月も半ばを過ぎ、まもなく寒波も到来し、更に寒くなると冬支度をしているところに、この温かさは嬉しいですね。

10月中旬の気温だとニュースで報じておりました。正直、寒いのは苦手というか、嫌いですね。暑すぎるのも苦手ですが、寒いよりはマシです。

しかし、気のせいかもしれませんが、最近、丁度いい季節の期間が短いような気がします。

暑い!寒い!の2極化した期間が長く、丁度いい(過ごし易い)季節かやたらと短いような…

温暖化が原因だと異常気象の度に取り上げられますが、かと言って、寒い季節の温度が上がったとは聞きません。

冬は確実に寒く、東北、北海道などは異常寒波到来で、すでに吹雪いている地域もあるとか。

1年のほとんどが丁度いい季節である春、秋になり、夏、冬が1ヶ月づつあるのが、私にとっては理想です!

大阪は気候的には悪くはないですが、理想には遠いです。やはり、沖縄がベストな気候かと思います。

北海道は夏は過ごし易いですが、冬が長く寒すぎますね。

私は南国に数年、滞在したことがあるので、ハッキリ言えますが、日本の夏は湿度が高くカラッとしてないので過酷です。

特に熱帯夜はエアコンなしでは耐え難いですね。

私がいた南国は夜は気温が高くても湿度が大してないので、快適でした。日本の夏もあのまとわりつくような湿気さえ無ければ、快適なのにと夏が来る度に思います。

このところ、気温の変化が激しく、インフルエンザも流行の兆しがあるそうですし、体調管理に注意したいと思いますが、ここ数年は風邪とは無縁です。

何とかは風邪をひかないという諺があったような気もしますが…

そんな私でも極寒の立ち張りはヤバイです。そろそろヒートテックと極暖ダウン、カイロ、ネックウォーマーの出番がやってきます。いよいよという時には、冬用の秘密兵器が登場となります。

使用したら、またブログに書きますね。

 

プロフェッショナル

先日の調査案件で出会ったタクシードライバーさんが素晴らしかったので、ブログに書きます。

調査開始場所は大阪市内のオフィスビルです。事前に勤務先の割り出しをしており、午後からの退勤後の行動を追うことになります。

午後6時からオフィスビルの出入り口が見える位置より、人混みにまぎれて張り込み開始です。

車両を配備して、車内から張り込むのがベストですが、対象者は基本的に徒歩移動であり、車両を駐車する場所が確保出来ない立地条件のため、歩行者を装った立ち張りとなりました。

私は10分前には到着し、現場の状況を確認します。相棒もすぐに合流し、張り位置につきましたが、お腹の調子が不調だったので、すぐに戻ることを相棒に伝え、近くのパチンコ屋へトイレを借りにダッシュで向かいました。

トイレで一息ついて、手を洗っているとインカムより、「対象者が出た!」との連絡が入りました。時計を見ると調査開始3分前、猛ダッシュで対象者の位置へ向かい、無事に補足することが出来ました。

相棒に申し訳無いと伝え、2名で尾行に入ります。「予想以上に早く出てきましたね」相槌をしながら、しっかりと連携を取りながら、尾行に集中します。

人混みの中をかき分け、追いますが一瞬でも目を離せば、何処に行ったかわからなくなります。

また、相棒が見ているからと過信することも良くありません。

2人共に車両や人混みによって対象者を見失うこともあります。

確認しているか、していないかはインカムで常に相互フォローが必須になります。

人の尾行なんて、子供でも出来ると勘違いしている方は一度、なんばか梅田の人混みの中で試してみてはいかがでしょうか?

いかに困難で知識、経験、技術が必要なのかが、理解できると思います。

動き回る対象者を気付かれずに、1時間以上追うことができる素人はいません。

困難な仕事であるからこそ、私達のような探偵というプロフェッショナルが存在し、調査にあたっているのです。

さて、対象者ですが、その後、御堂筋を北方向へ進み、地下街へ入り、大阪駅へ移動した後、改札を入りました。

浮気相手の情報はまったくないので、どこへ向かうかは検討もつきません。

対象者がJR神戸線のホームで電車に乗車し、辿りついたのは須磨駅でした。

北側のロータリーで対象者がスマートフォンを操作し、誰かを待っているようです。

私は対象者の背後から様子を窺います。相棒はすぐにタクシーを手配出来る位置でスタンバイします。

5分ほどすると対象者の前に車両がやってきました。運転席に女性を確認、撮影をしつつ、インカムで状況を相棒に伝えます。

慌てず冷静に車両が動き出した瞬間に相棒が手配したタクシーへダッシュで乗り込み、尾行を開始します!

タクシードライバーへ目的を伝え、尾行の方法、注意点を簡単にレクチャーすると、そのドライバーは快く引き受けてくれました。

驚いたのはそのドライバーさんの飲み込みの早さと抜群の距離感でした。

近過ぎず、信号のタイミングを見計らい詰めるところは詰め、言わなくても中1台の車両を対象者の車両の後ろへ入れる。経験者かと思うくらいの慣れた尾行です。

尾行は長距離になり、摩耶駅から大阪市内を通過し、京都市内に入りました。

夜間の下道を長距離ドライブです。その間に対象者の乗る車両は2回、コンビニへ入り、浮気相手の女性と対象者は仲良くコーヒーやスナック菓子を購入していました。

当然、その姿はビデオカメラでしっかりと撮影済みです。

動きが謎ですが、対象者達しか、その理由はわかりません。私達は追うのみです。

烏丸通りを北上し、車両がマクドナルドのドライブスルーへ入りました。目的地は近い…

予想通りドライブスルーを出た車両はそこから5分ほど走行し、コインパーキングに入りました。ドライバーさんに路肩で停車し、待ってもらうと、すぐに徒歩尾行に移ります。

対象者と女性は歩いてコンビニへ入店し、ドリンクを購入、退店後にビジネスホテルへチェックインしました。

全ての証拠を撮影し、タクシーに戻り、ドライバーさんに支払い(1万円越え 笑)を済ませお礼を言いました。

話しを聞いてみると同じように、以前にも尾行をしたことがあるそうでした。

ですが、信号の変わるタイミングや混んでいるルート、車線を熟知しており、先読みして車線変更するなど、流石、プロのタクシードライバーだと感じました。

このようなドライバーさんは稀で、滅多に遭遇することはありません。

たいていは面倒はゴメンだと言わんばかりの対応で、行けるタイミングの信号でも停まって、会社から信号無視は駄目と言われているとのこと…そう言われるとどうしようもないですね。

やっぱり責任感の強いプロ意識を持ったドライバーさんが最高・最強です。

またお目にかかりたいですね。

taxi

台風19号に思うこと

台風19号が直撃する前日に、私はとある都市にて調査にあたっていました。
対象者達が合流し、居酒屋で時間を過ごした後、ラブホテルにチェックインしたので、張り込みの開始です。

夜中の静けさのなか、時折、突風が吹き抜け、大きな音がします。

10月も半ばのこの時期に日本を直撃する台風なんて、ろくでもないし、嫌な感じしかしません。
今回は関西方面の直撃は避けられましたが、中部、関東、東海、東北地方の影響が危惧されておりました。

対象者達も台風を考慮したのか、早朝に姿を現し、まだ影響の出ていない電車を利用し、帰路につきました。こちらは、難なく浮気相手の自宅を特定し、調査を終了しました。
その帰り道、やはり風が強く、一部の高速道路は通行止めになっておりました。

無事に家路につき、シャワーを浴び、仮眠をとりました。
そして、翌朝のニュースを見て、映し出される映像に驚きと悲しい気持ちになってしまいました。
深夜の時点では河川の増水はある程度は、ありはしましたが、堤防や河川敷が決壊するまでには、至っておらず、このまま台風が通り過ぎて何事も無ければいいと願い就寝しました。

ところが、朝になって見ると、被害を受けた町がとんでもないことになっていました。町が洪水で水没していたのです。

去年の関西地方の洪水で実家にも影響があり、その実情を知っているだけに、驚きや悲しみよりも、怒りというか、何ともやるせない気持ちになります。
台風に怒りを感じても、自然を相手にどうしようもない事ですが、被害を受けた人々のこれからの苦労を考えると、本当に憤りを感じてしまいます。
しかし、復興のためには目の前の出来ることを地道にやっていくしかありません。

去年に被害を受けた関西方面も完全復興していない地域もありますが、確実に復興に向けて進んでいます。
台風19号の被害を受けた被災地の皆様には「頑張ってください」としか言葉をかけることしか、私には出来ません。

ですが、日本全国からボランティアの勇士や、自衛隊、地元の青年団が集い、尽力していただけると思います。
けっして、諦めることなく、自分達の生活を取り戻して頂きたいと願います。

希望になるニュースとして、ラグビー日本代表がスコットランド代表に接戦の末、勝利し、決勝トーナメントに進みました。
選手のインタビューでも、被災地の人々に頑張ってほしいとコメントしていました。

日本人の素晴らしいところは一致団結し、忍耐強く、目的達成に諦めることなく突き進むことだと私は思いますし、そんな日本人であることに誇りを持つことができます。
私にも何かしら、出来ることがあれば、やっていこうと思います。

renbow

対象者はミスターAI

一流の探偵は景色と同化出来る。その真意を説明すれば、サラリーマンの多い通勤時はサラリーマンになり、住宅街では住民や作業員、営業マンになり、観光地では観光客、ラブホテル街ではカップルとなり、対象者にとって、目に映る景色の一部となることです。

目につく探偵とは景色に溶け込んでいない、対象者に違和感を与えてしまう格好、雰囲気の人物になります。

一概に目立つ格好をしているから、目につくとは限りせん。
ビジネス街でラフな格好をしていれば目につきますが、観光地ではラフな格好はごく自然であり、目につくことはありません。逆に観光地でスーツ姿は目立ちますね。

私が心掛けていることは場所と状況により、通行人の格好も含め、総体的に合わせることです。服装はもちろんですが、行動所作も合わせることで、風景の一部になることが出来ます。

警戒のある対象者が、尾行をする探偵を見つけ出そうとしても、その他大勢と変わらない探偵を見つけ出すのは簡単ではありません。これが溶け込んでいない探偵だと目につき、何度も見られているうちに、特定されてしまう結果となります。

なので普通に目立つイケメン、美人は探偵には向いていません。当然、奇抜な髪の色やタテゥーは論外となります。

前置きが長くなりましたが、本題「ミスターAI」に入ります。

対象者は泉州地区でサラリーマンをしている50代の課長補佐です。

依頼者より浮気の可能性があるので、女性と接触する可能性の高い週をピッタリマークしてほしいとのことで、ガッツリ月〜金の調査となりました。

初日の調査、自宅から出たのは午前7時30分ピッタリ、最寄り駅に入り、改札を通過し、勤務先へ向かう電車に乗車したのは7時52分でした。

その後、勤務先の最寄り駅に到着、改札を出て、コンビニでドリンクを購入。喫茶店でコーヒーを飲み、時間を潰してから、勤務先に出勤しました。

出勤後は勤務先の出入口を張り込みし、対象者が休憩時間のタバコ休憩や昼食を取りに出入りする姿を確認します。

退勤時間に勤務先から歩き出た対象者を尾行しますが、帰宅ルートを戻り、動きはなく帰宅しました。

調査初日から3日目、対象者の行動はまったく同じでした。報告書を作成していると気付いたのですが、自宅から出る時間、電車に乗り下りする時間、喫茶店の入店時間、出勤時間に至るまで、1分の狂いもないのです!

翌日、代表にこのことを報告すると「ミスターAIですね」とのこと。

AI…つまり、ロボット!確かに決まった行動パターンだと時間も決まってくるかもしれませんが、1分の狂いもないとは…。

結局、残りの2日も動きはなく、驚いた事に、喫煙時間までも決まった時間に出入りしていたのでした。

まさに、ミスターAIで間違いない!!

盆休み前の調査でしたが、暑さの厳しい中、スーツを着て満員電車通勤はハードですね。1週間限定のサラリーマン体験でしたが、毎日通勤してる方々には頭が下がります。

 

通勤ラッシュ