探偵とスマートフォン

先日、ラインを見ようとすると、アプリが起動せず、画面が真っ黒な状態になりました。あれ、スマートフォンの調子が悪いのか?

他のアプリも試して見ると起動可能なアプリと起動しないアプリがあることがわかりました。ちなみにヤフーも駄目でした。

こんな不具合の際は取り敢えず「Google Playストア」からアップデートを試したり、再起動などを試すのが、私の対処法です。
非番の時ならまだしも、調査中は勘弁してほしいものですが、このときは非番でしたので焦らず対応出来ました。

対処した結果、問題なく起動したので、ラインを確認し、着信していたメールに返信でき、一安心しました。
後日、この不具合についてのニュースが出ていたので取り上げます。

基本ソフトの「アンドロイド」を搭載したスマートフォンで一部のアプリが強制的に終了されるなどの不具合が発生。
ソフトを提供する「グーグル」は23日、夕方までに問題のあった部分の修正を行い、不具合は解消したと発表。

原因はグーグルが提供する基本ソフト「アンドロイド」で、「WebView」と呼ばれる機能に不具合が生じ、一部のアプリが強制終了される事象が発生したとのことです。
この影響でスマホ決済やメールの送受信などのサービスが利用しにくくなっていましたが、すでに解消しているということです。

といったニュースでしたが、ちょっと待て!ですよね。大事な仕事のメールをやり取りしている最中に、この不具合は致命的ですよね。
過去にソフトバンクが起こしたスマートフォンの不具合は賠償問題に発展したケースもありましたが、ソフトバンク側はスルーしていたと記憶しています。

今回は対応が早く、それほど騒がれていませんが、実害が出て困った人もいたのではないでしょうか?
アイフォンユーザーではなくアンドロイドユーザーに起きた不具合なので、被害を被った人が少数だったのでしょう。
ですが、グーグルから何かしらの謝罪があったとニュースも出ていないので、釈然としませんね。

昨今、ラインのデータが中国の企業からアクセス出来る状態で問題となり、社長が謝罪会見を開き、中国からのアクセスを遮断し、問題は改善されたと言っていましたが、信用はガタ落ちですね。
個人情報を扱う会社にしては危機管理が甘く、後手後手の対応は改善の余地がまだまだありそうです。

そう言う私自身は危機管理が出来ているかと問われると、なんとも言えません。
スマートフォンを始め、便利な機材(GPS、暗視カメラなど)に頼りきっていて、依存してる部分が多いです。

去年の夏頃にスマートフォンの画面が割れて、使用出来ない状態になった際、朝から調査だったので困りました。
時間があれば、ショップへ行き、代換機を手配して直ぐに対応は可能です。しかし、その時は時間がないので、過去に使用していたスマートフォンを引っ張り出し、グーグルマップを使用し、現場に行きました。

現場には相棒がいますし、インカムで連絡が出来るので、メールのやり取りは相棒にお願いし、無事に調査を終えることが出来ました。
その時に思ったのが、現代の探偵はスマートフォンや機材に頼り過ぎていて、アナログの状況になったら調査スキルが格段に落ちるのでは?といったことです。

スマートフォンやカーナビが無くても、スムーズに現場へ行ける探偵ってどれくらいいるのでしょう…?
知ってる土地ならまだしも、知らない土地は地図がないと無理ですよね。

尾行も然りで、GPS無しで成功するには、経験値を含め、かなりのスキルが必要です。
そんな事を考えつつ、機材に頼り過ぎないよう、自分自身の調査スキルが錆びつかないよう、危機管理も高められるように日々精進しようと思います。

最前線で活躍される探偵の皆さんも、スマートフォンが壊れた場合を想定し、シュミレーションしてみては如何でしょうか?
自身の依存度がわかると思いますよ。