車両の尾行で都会と田舎では、何方が探偵にとって容易かおわかりでしょうか?
正解は都会の交通量が多いシチュエーションです。理由は車両に紛れて尾行することが出来るので、気付かれにくいメリットがあるのです。
逆に田舎では交通量が少なく、距離をかなり取ったとしても、目についてしまいます。
少しくらいなら後方についても気になることはありませんが、何度も後方につくシチュエーションがあると、流石に「同じ車がついて来てる」と気付かれてしまいます。
ですので、私達は2台の調査車両をローテーションして、出来る限り対象者の記憶に留まらない方法をとります。
やむなく、1台で尾行する場合は対象車両が信号で停車するだいぶ手前で右左折し、一旦姿を消し、再度、尾行に入ったり、ペースの早い通行車両を2、3台先に行かせて、その後方を尾行する形を取ります。
2、3台を間に入れるのは尾行中に右左折されてしまうと、すぐに後方につく形になってしまうからです。
これが、中々難しい。慣れている私達には容易なことですが、素人がやるには、慣れとかなりの経験が必要です。
たんなる車の運転なら、田舎の方が一車線で交通量も少なく、楽ではあります。
ですが、探偵にとっては逆に田舎の方が姿を隠すシチュエーションが限られて、やり難いのです。