600km移動!17時間の調査の行方は part2

前回のブログでは、対象車両を追って最寄り駅付近に到着。その後、コインパーキングに調査車両を入れて、ギリギリで電車に乗り込むところまででした。

さて、電車に乗った対象者は名古屋駅で下りて、急ぎ足でJRの券売機前に到着し、チケットを買っています。

こちらも、情報の駅までのチケットを急いで購入し、対象者が改札を抜けた数秒後に改札を抜けて追いかけます。

新幹線乗り場の改札を抜けて、エスカレーターを駆け上がり、東京行きの「のぞみ」を見つけ、ダッシュで向かった刹那、プシューと無情な音と共に扉が閉まりました!

「ちょっと、待ってー!開けてくれー!」と叫んだ(心の中)ところで、時、既に遅し…
10分遅れの後続の「のぞみ」で後追いするしかないので、支部長と打ち合わせをし、焦る気持ちを落ち着かせ、向かいます。

このような時の為に、目的地に先乗りしていた名古屋支部の調査員の出番です。

連絡を取り、対象者の服装など、尾行時に撮影した映像を共有し、到着ホームで捉えられるように、打ち合わせをしました。

約1時間半後、対象者の乗った「のぞみ」が到着し、暫くして調査員から対象者を補足して尾行に入ったとの連絡が入りました。

「良かった!」支部長が安堵の表情を浮かべましたが、レンタカーで移動することも考慮し、油断はまだまだ出来ません。

運良く不倫相手の女性はまだ合流しておらず、対象者はトイレを利用し、出て来たところで、こちらも到着し、尾行に入ることが出来ました。

その後、対象者は同駅内で不倫相手と合流し、地下鉄で移動、たどり着いのは横浜中華街でした。

当日の中華街は人、人、人の超密状態で、一瞬でも目を離そうものなら、何処に行ったか、わからなくなってしまいます。

調査員達は交互に連携を取りながら、つかず離れず尾行をします。
対象者達は仲良さそうに、手を繋ぎ、腕を組み、人の群れを抜けて行きます。

その様子を撮影しつつ、対象者達の先の行動を読んで、尾行に専念します。対象者達が有名店に並んで、饅頭を購入し、立ち食いを始めました。

このご時世、調査をしていても、マスクをしている場面が多く、顔をハッキリと撮影するチャンスは中々ありません。

ここぞのタイミングで、対象者達に気付かれないように人混みに紛れて、饅頭にかぶりつく2人のアップとツーショットを撮影しました。
食べることに夢中な2人は、全く周りを気にしていません。

饅頭を食べ終わった対象者達は中華街を散策し、中華レストランに入店しました。出入口を確認し、張り込みに入ります。人の往来が多いので、張り込みは問題なく、立ち張り可能です。

約1時間後、対象者達がレストランから出てきました。
満足そうに談笑しながら歩く対象者達は、腕を組み寄り添っています。
その様子を見ながら、直感でラブホテルに向かうと熱血探偵は予測しました。

張り込み中に近隣のラブホテルはチェック済みであり、最も可能性の高いラブホテルはマークしています。

案の定、対象者達はそのマークしているラブホテルへ向かっているようです。
角を曲がり、ラブホテルが見えて来ました。支部長さんは私の横を駆け抜け、正面側からラブホテルへ入る瞬間を狙います。

私は歩きつつ、ラブホテルの全景、対象者達、エントランスへ入る一連の流れを全て逃さず、撮影します。

対象者達がラブホテルへ入りました。すぐに追うことはせず、対象者達が部屋を選ぶタイミングでラブホテルに進入します。モニターパネルを見ている対象者達の姿も完璧に撮影できました。

ふと前を見ると支部長さんも対象者達から見えない位置から、ガッツリ撮影していました。十分、証拠撮影が出来たところで、外に出て、支部長さん、調査員の方と出入口を確認します。

その結果、張り込みが必要な出入口は計4ヶ所あることがわかりました。
こちらは3人、中々の難しい張り込みになることが予測されます。

まず、私と支部長さんで出入口を二手に分かれ、立ち張りで対応します。
調査員はレンタカーを手配し、30分後に戻り、対象者達が入った出入口(出てくる 可能性が もっとも高い)を車内より張り込み開始です。

今回はここまでとします。ここまでで、まだ調査の半分くらいです。次回を楽しみにして下さい。