対象者の警戒パターンⅡ

対象者がデパートやショッピングモールなどで長時間のデートをする場合があります。

そのようなシチュエーションの調査ではやむを得ず頻繁にすれ違うことがあります。

デートに夢中で周りを殆ど見ていない対象者もいれば、知り合いに合わないか注意している対象者もいます。

なので、何度も姿を見られると、怪しまれる可能性が高まります。最初の数回はデパートに出入りしている客だから「よくすれ違うな」程度で済みます。

ですが、さすがにエレベーターを何度も同乗すると「またいる。おかしい」となってしまいます。

そうならないように、熱血探偵と相棒は色違いの服やマスクなど、稀にキャップなども被って変装し、対応しています。

エレベーターには交代で同乗したり、雰囲気を変えて、ニコイチで対応して、対象者達に覚えられないようにしていますが、限界があります。

そんな時は相棒と「頼むからデパートから出てくれー!」と神頼みするのですが、こちらの気持ちはお構いなく、対象者達は別のデパートに入店して、うろうろするわけです。

こちらは、姿を見られないように、尾行がバレないように、そして、見失わないように必死について行くしかありません。

全力を尽くしても、これ以上はバレるという時は各フロアの出入口、エレベーター、エスカレーターの乗り場を押さえる方法で対応します。

今までに数えるほどしかありませんが、デパートなどで怪しまれ厳しい状況になった時、対象者達が荷物を預けたロッカーや宿泊先で再捕捉し、証拠を押さえることが無事に出来たパターンもあります。

警戒心があっても、「誰かに見られているかも?」程度なら距離を取り、服装を変えてそこそこ対応できます。

しかし、半信半疑ではなく、「尾行されている」と確信を持って、警戒している対象者にはお手上げです。

とは言っても、既に報告書を見せて裁判となっている対象者を依頼者さんの希望で、尾行することは偶にあります。

対象者は報告書を見て、探偵(熱血探偵と相棒)の撮った証拠写真(ラブホテルの出入りなど)を目の当たりにしているのですから、大変です。

そのへんは探偵スキルをフル活用し、機材などを使用し、姿を見せないように対応しています。

このように警戒心のレベルによっても、対応は様々あって、やれる事は沢山あります。

熱血探偵と相棒は日々、スキルアップを心掛けて調査に取り組んでいます。