調査中のイレギュラー

張り込み中のイレギュラーも結構あります。

車内にて気配を消して、後部席から張り込みしている時にタイミング悪く車両がエントランスを塞ぐように停車する。しかも、対象者達が出てくるタイミングで!

つい最近もありました。

怪しまれないように、距離を取って駐車場から対象者の出を撮影しようとしていると、いつ出てきてもおかしくないタイミングで駐車場の出入口を塞ぐように工事を開始するトラックが…

急いで駐車場を出て、路肩に寄せて撮影スタンバイをすると今度はエントランス前に住人の車両が停車。「嫌がらせかよ!」と呟く間もなく対象者達が仲良く出て来ました。

辛うじて車両の隙間から、ズームした対象者達を撮影出来たので、良かったですが、勘弁して欲しいものです。

以外とタイミング悪く撮影アングルを塞がれることがあるんですね。流石に、この日は酷かったですが。

あとは地域住人の通報で警察官が来たときです。張り込みをするときは周辺住民の動向などにも気を配っていますが、稀に自意識過剰な方がおられます。

そのような人が張り込みをしている付近に住んでおられると、通報される可能性が高く、調査がやり難くなります。

なるべく、車両の出入りを控え、目立たないようにしますが、調査車両を不審車両として通報された場合は即時に対応しなければなりません。

イレギュラーと言えども、探偵にとっては想定内のこととして、状況認識による対応が不可欠です。警察官にもそれとなく通報の内容を聴き取って、その内容を分析します。

警察がやって来る前に家を頻繁に出入りしていた住人や、それとなく調査車両を覗きに来た住人など、事前に察知していれば、概ね警察官とのやり取りで、「あそこの住人だろうな」と見当がつきます。

熱血探偵は幾度となく、そのようなシチュエーションを経験し、最適な対処法を身につけているので、慌てることはありません。ただし、対処中に対象者達が出てくるのだけは勘弁してほしいですが…

そのような場面でも、撮影を抜かりなくする術があるので、心配する必要はありません。熱血探偵は経験から得られた、蓄積されたノウハウによって証拠を確実に撮ることが出来るのです。

次回は車両尾行中のイレギュラーを取り上げていきます。