対象者の警戒パターン

今回は熱血探偵が今までに見てきた警戒心の強い対象者の傾向とパターンを取り上げます。

対象者によっては元々、感が鋭く周囲をよく監察しているようなタイプの人がいます。
こういった人は依頼者のいつもとは違う言動や行動にもすぐに違和感を感じ、気付いてしまいます。

調査日に対象者が依頼者との会話で違和感を感じ、警戒心が高まるなんて事もよくあることです。

さて、こんなタイプの対象者は調査着手をして、暫く尾行をしていると何となくわかります。

周りを結構見ているなー。とか、頻繁に立ち止まったりUターンをするようなら、要注意です。

人の行動にはそれぞれ、パターンや癖などもあるので、初見で見極めることが探偵のスキルでもあります。

警戒心の見極めで、もっとも注視する点は「振り返り」です。
1、2回ならまだしも、3回以上あるようなら、尾行者がいないか後方を確認していると思った方がいいですね。

車両尾行の場合は、ブレーキランプの数が多くなったり、走行しながら道路の左右に寄り出したりすると、サイドミラーやバックミラーで後方を確認し、尾行車両を探していると想定した方がいいです。

そうなると、尾行は困難なので一旦、尾行を切って、不倫相手の自宅に先回りしたり、近隣のラブホテル街やショッピングモールを捜索、再補足などで対応します。

これも探偵によって対応は様々ですが、ベテランになると完全に尾行を切って、別日に仕切り直しをする判断をします。

なぜなら、対象者が半信半疑の状態で調査を中止すれば、次回に繋げる事が出来るからです。

無理に尾行を続行し、半信半疑が確信に変わった場合、調査がバレてしまい、難航してしまいます。さらに、依頼者への懐疑心は強まることとなってしまいます。

こうなると、期間を開けて再調査しても状況は変わらない事が多いからです。

悪いことをしているのは、対象者であり、懐疑心を持って調べているのは依頼者なので、何とも腹立たしいことではあります。

しかし、証拠を押さえるまでは、なんとか堪えて、知らぬ振りをして対応するのが、得策です。いわゆる対象者を泳がすってやつです。

言い逃れが出来ないだけの証拠を押さえれば、あとは反撃あるのみなので、相当なストレスがあっても知らぬ振りを貫くことが、調査を成功させる秘策です。

特に感が鋭く、警戒心の高い相手には用心深く、冷静に対処することを依頼者さんにはお願いしています。

次回は調査中に警戒心が高まるパターンを取り上げていきます。