探偵の視点

探偵業務を長くやっていると、違った視点で風景や物事を見てしまいます。

普通の人なら気付きもせずに通り過ぎるような場所でも、探偵は違った視点で見ているものなのです。

例えば、車両尾行の場合、梅田近辺のよく混む交差点だと、尾行する際の抜け道やUターンが可能なのか、どの車線がいつも流れているかなど、臨機応変に対応するために、あらゆる角度から見ています。

東京の某所で張り込みしていたときは、閑静な高級住宅街のイメージのある土地なのに、意外と畑や木々が多く野菜の直売所もあったりして驚きました。

テレビで見て感じていたイメージと現実は、違うものだと気付かされました。

張り込みは長時間同じ場所にとどまっているので、最初は気付かなかった物や、人の動きが見えてくることがけっこうあるものです。

こちらが張り込みをしているのを知らずに、のら猫や鳥、たまにたぬきが、すぐ近くに警戒心もなく現れたときは和みますけどね。

でも、非常に稀ですけど同じところにずっと立っている人物や、怪しい動きをしている人を見かけることもあります。

同業者なのか、ストーカーなのか、泥棒なのか!?

探偵だから見えてくることって意外と多いものです。