久しぶりにブログを更新します。お陰様で調査に奔走する日々を過ごしており、ブログのアップが出来ずにおりました。
さて、今回のブログの内容は、長年、探偵として経験してきた調査の中でも、驚きの案件でしたので、一部、場所などの変更を加え、ドキュメンタリー的に書かせていだきます。
その依頼は週末の夕刻に急遽入った!
緊張した声で中年の女性が、「夫が浮気をしている。今日、今から動くから追ってほしい!」と切迫した様子で訴える。
タイミングよく対応可能だったため、依頼者の女性から情報を聞き取り、現場である夫(対象者)の自宅へ急行する。
現場である吹田付近に到着した調査員達は夫の車両を確認し、張り込みを開始する。
住宅街の中にある対象者の自宅は張り込みが困難なため、動線(対象者が通ると推測される道路)を東西にて、2名が調査車両2台に分かれ、スタンバイする。
私は自宅がかろうじて見える位置より張り込みに入っている。
1時間ほど経過し、薄暗くなった自宅より対象者が姿を現し、車両へ向かう姿が確認できた。
すかさず、インカムを連打。「対象、車両に乗車。○○方向(方向は打ち合わせ済み)移動開始!」調査員達が一斉に動き出す。
調査員達は対象者の動きに合わせ、いくつもの想定をしており、打ち合わせにも抜かりはない。
間もなくインカムより「対象車両、確認。尾行入る」と返答が入る。尾行に入った調査員より、細かい方向の連絡を受け、調査員達が対象者の尾行へ合流する。
10分ほど走行した後、対象車両が狭い中道へ入り、路肩に停車した。インカムより「こちらスルーし、前方を押さえる」「了解、こちらも停車し、後方を押さえる」と慣れたやり取りがインカムより聞こえる。
私は既に撮影のスタンバイが出来ている。「女性1名、対象車両に接近、乗車!」一部始終を撮影した後、対象車両が再び動き出した。
Uターンをした対象車両に対して、こちらもすぐにUターンをして追うのは怪しいので、前方を押さえていた調査員がすかさず、尾行へ入る。
こちらは数台の車両が通り過ぎた後から、車両を切り返し、先行した調査員の指示のもと、対象車両の尾行へ復帰する。
基本、車両尾行はこの動作の連続である。相手の動きに常に先回りし、対応出来るかが、成功の秘訣であり、経験が必要なところでもある。
その後、対象車両はショッピングモールの立体駐車場へ入り、車から降りた対象者と女性は仲良くショッピングを開始した。
調査員1名が徒歩尾行へ入り、逐一、インカムで状況を伝達する。
その間に別動の調査員が撮影に適した車枠を確保し、先行した調査員と合流する。難なく仲良くショッピングを楽しむ対象者達を捉え、撮影を続ける。
どの程度の親密度があるかは、この時点でほぼわかる。
対象者達が手を繋ぎ、腕を組みながら移動する。真っ黒な不倫カップル確定である。
ショッピングモールを出た対象者達が暫く歩いて、洒落たバーへ入店。出入口を確認し、張り位置につき、撮影した女性の画像を依頼者に送付する。
しばらくして依頼者から連絡が入り、「写真の女性は隣の家の○○さんです!」
ホンマですか!?
驚いたことに対象者の浮気相手はお隣さんだった!依頼者的には隣に住む女性と対象者が仲が良さそうなので、怪しいとは感じていたようですが、まさか、本当に浮気しているとは…
ショックを受けたようです。
その後の調査で、しっかりラブホテルに入る姿も撮影し、証拠をきっちり押さえました。
探偵になり、数え切れない案件を調査してきましたが、浮気相手が隣人だったのは今回が初めてでした。
「事実は小説よりも奇なり」今回は、まさにそんな経験をしました。
