熱血探偵のつぶやき③

 

探偵を長くやっていると調査中の様々な場面で、またか…と考えさせら

れる場面が多くあります。

それが、探偵あるあるです。

いくつか探偵あるあるを紹介しようと思います。

 

① 張り込み、尾行中に対象者とよく似た服装背格好の別人が現れる。

これは長く探偵をやっておられる同業の方なら頷かれる事と思います。

私もこのシチュエーションに遭遇し、何度もヒヤリとさせられたことがあります。

出入り口を張り込んでいるのですが、背格好や服装がほぼ同じ人物が出

入り口前を通ると、一瞬、対象者が現れたような錯覚に陥ることがあるのです。

尾行をしているときも同様に、よく似た人物が交錯するときがあります。

瞬きした瞬間に出てきた? とか頭が勝手にいろいろと考えてしまいます。

特に夜間の張り込みや距離を取らざるおえないときは、細部まで目視が

困難であり、別働の調査員による二重のチェックが必須となります。

 

② 対象者が車両に乗り込み移動を開始する瞬間に限って、別の車が間に入ってくる。

たいていは問題なく尾行に入れるのですが、これも良くあることです。

対象車両が駐車場から出てくるタイミングで、尾行に入ろうと路肩や

パーキングから車を出そうとすると、今まで車の通りが少なかったの

に、その時に限ってスピードを出した車両が後方より現れる!!

しかも数台!!

これはもう、どうしようもありません。

それらの車をやり過ごしてから尾行に入っていたのでは、かなり遅れて

しまい失尾の可能性が高まります。

このような状況になりそうだと、後方の車の微妙な動きでも感じ取り早

めに出るのですが、対象車両とのタイミングも考慮しないと確知の恐れもあります。

運や確率的なものもありますが、長年やっていると「なんか邪魔されそ

うだな」と感が働き回避できるようになってくるものですね。

今回は二つの探偵あるあるを紹介しましたが、個人的な見解なのであしからずご了承ください。

張り込みの秘密兵器

5月に入り気温もだいぶ上昇してきましたね。

張り込みをしていると、道行く人々の服装がだいぶ軽装になってきたと気付かされます。

探偵業務の仕事がら季節の移り変わりがよくわかります。

Tシャツやミニスカートで、軽やかに歩いている歩行者の姿が多くなってくると、夏はすぐそこに来てると感じますね。

4月は季節の変わり目であり、日中と夜間の温度差が激しいので、私も体調管理に十分気をつけてきました。

日中の車内は気温がけっこう上昇するので、上着を脱いで張り込みにあたります。

しかし、夜間が思った以上に冷え込んだりすると、着てきた上着では寒い場合もあります。

油断すると体調を崩してしまうのがこの時期です。

ところで、冬と夏ではどちらが、張り込みがやり易いと思いますか?

暑いのは耐えられるが、寒いのは無理という人や、その逆の方もいて個人差があると思いますが、私の場合は冬のほうがやり易いですね。

寒さの場合は、防寒対策で難を逃れることができるからです。

インナーにヒートテックを着込んだりカイロを使用したり、ダウンジャケットでフル装備すれば問題ないです。

でも、今年の冬に京都府で調査した、深夜の張り込みはフル装備のつもりでしたが、寒くて困難な調査になってしまいました。

雪が降り積もる中、ヤサに目を凝らしていましたが、足の先端からじわじわと凍えてきます。

カイロで対応するのですが、そのカイロの効き目が弱まるくらいの寒さでした。

張り込みを解除して、車外に出たら車の大部分が雪に覆われていて驚きました。

対応できる寒さにも限度があると感じた調査でした。

しかし、寒さが半端ではない東北や北海道の探偵の方々は、どうやって寒さを凌いでいるのか疑問に思います。

何かスペシャルな防寒対策があるのでしょうか?ちょっと知りたいですね。

張り込みで困難なのは暑さ対策です。まさにこれからの季節です。

エンジンをかけてクーラーを使用できる場面は限られています。ほとんどの場合、エンジンを切った車内からの張り込みとなります。

特に日中の車内となると、サウナ状態と化してしまいます。

夜間になると多少は涼しくなりますが、蚊の攻撃があり決して楽な状況ではありません。

これらの状況を打破するには、暑さや虫対策用の装備が全てです。

当然、小型のファンは必需品です。さらに保冷剤やアイスノンを小型のクーラーボックスに入れて車内の温度を下げたり、首に巻くネッククーラーで暑さを凌ぎます。

さらにアーチネクストでは秘密兵器の○○があります。

代表が去年から採用してくれたのですが、この効果は抜群のものがあります。

去年の猛暑はこの○○でかなり快適に張り込みができました。

企業秘密なので何であるかは教えられませんが、とにかく優れ物とだけ伝えておきますね。

さてさて、その秘密兵器と小型ファンを物置から引っ張り出して準備しようと思います。

暑い(熱い)張り込みがそろそろ始まりそうです。

企業・信用調査で真実を!!

調査業務で多いのは浮気調査、行動調査などですが、企業調査も少なくありません。

調査対象者となる社員が、勤務先の企業に対して金銭的、信用などの損害、および情報の漏洩による損害を及ぼす可能性がある場合に、対象者の行動や接触者を調査することで事実をはっきりさせる調査です。

会社の大小を問わず、社員の行動に不信な点が多くみられる場合は、行動調査を実行し真実を明るみにする必要があります。

例えば、社員が昼から外回りに出ると上司に申告したが、実際は自宅に帰っていたりパチンコなどの遊行に興じていた。

長年勤めていた従業員が近頃になって、休暇をよく取るのでおかしい。調べてみたら関係のあった同業者で、隠れて仕事をしていた。

どうも会社の情報が漏れているのではないかと、怪しい社員を調べると取引のあった企業の人間と、隠れて頻繁に接触していた。

このように常識的には考えられない行為(背任行為)をしてしまう方々が多少なりとも実在するのが現実です。

私が調査をしていて感じるのは、自分の欲求を満たすために、会社を裏切るようなことをする方への失望と怒りです。

しかし、依頼者である企業側の方々の失望、落胆、怒りはさらにに大きいものだと感じます。

少しでも損害を小さくするためにも、迅速な決断と行動が求められます。

微力ながらその手助けができればと日々、調査に取り組んでいます。

熱血探偵のつぶやき②

依頼者様に調査結果を克明に伝えるものが報告書です。

その報告書の仕上がりで、探偵社のレベルを見極めることが可能です。

特に、証拠画像は探偵社によってレベルが大きく変わってくるものです。

映っているアングル、解像度、直感的にすぐに状況が理解できるか…

それらのクオリティが高いものが求められます。

しかし、現実には探偵社によって、画像のクオリティに雲泥の差があります。

代表と証拠撮影の話をしていてよく耳にするのが

「ただ写っている、撮れている画像では不十分。その画像がより鮮明に美しければ証拠としての価値はより高くなる。」

といったことです。

ですので、代表は調査を含め撮影についても、一切の妥協を許しません。

機材に関しては、常により良いものが出ていないかアンテナを張り、情報収集をしています。

そしてこれだと判断した撮影機材は高額であろうと、入手し調査の場で活用しています。

私もそのマインドを受け継ぎ、より良い画像を押さえる為に奮闘しています。

状況によっては撮影すら困難なときもありますが、そういった状況でも、長い経験から得られた方法によって、ベストな位置から高性能カメラで証拠画像を撮影しているのです。

探偵社に相談をされる際には、過去のリアルな調査報告書サンプル(特に画像)を見せてもらうよう、申し出る事をお薦めします。

探偵の視点

探偵業務を長くやっていると、違った視点で風景や物事を見てしまいます。

普通の人なら気付きもせずに通り過ぎるような場所でも、探偵は違った視点で見ているものなのです。

例えば、車両尾行の場合、梅田近辺のよく混む交差点だと、尾行する際の抜け道やUターンが可能なのか、どの車線がいつも流れているかなど、臨機応変に対応するために、あらゆる角度から見ています。

東京の某所で張り込みしていたときは、閑静な高級住宅街のイメージのある土地なのに、意外と畑や木々が多く野菜の直売所もあったりして驚きました。

テレビで見て感じていたイメージと現実は、違うものだと気付かされました。

張り込みは長時間同じ場所にとどまっているので、最初は気付かなかった物や、人の動きが見えてくることがけっこうあるものです。

こちらが張り込みをしているのを知らずに、のら猫や鳥、たまにたぬきが、すぐ近くに警戒心もなく現れたときは和みますけどね。

でも、非常に稀ですけど同じところにずっと立っている人物や、怪しい動きをしている人を見かけることもあります。

同業者なのか、ストーカーなのか、泥棒なのか!?

探偵だから見えてくることって意外と多いものです。

浮気の証拠を掴め

浮気や不倫をする人がよく言うのが、「バレなければいいだろう。バレるようなことをするからダメなんだ。」「俺は(私は)絶対にバレない。」というようなことです。

たしかに徹底的に証拠隠滅をして、浮気が見つからないようにしている方もおられることでしょう。

ですが、昨今の報道でもわかるように、不倫や浮気で世間を騒がせている方々が多くいるのも見過ごせませんね。

どうしてバレたのか?

週刊誌の記者や探偵がついて調べられたから...そこまでされたらバレるのは当たり前...と思われる方もいるでしょう。

しかし、そこに至るまでにはパートナーの気付きがなければ、何も始まりません。

日頃から身近に接しているからこそ、夫や妻の些細な変化でも気付かれる人が多いと思われます。

特に女性はその辺の直感が鋭く、一度疑いを掛けられれば中々逃れられないでしょう。

浮気に気付いたら何とかして、その浮気の証拠を押さえたいと考えるのが当然のことです。

まず携帯・スマホから情報を得ようとするのが一般的ですね。

しかし、ロックをかけていたりメールの履歴を消去されていると、証拠を掴むのは困難です。

それでも、何週間もかけてロックナンバーを解読(パートナーが使用しそうな暗証番号を地道に試し続ける。)する方もおられるようです。

そして、ロックを解除し中身を見て浮気の発覚となる…。

「俺は(私は)絶対にバレない。」と自信をもって言える方は、それだけパートナーに信用されていると自負があるのでしょう。

でも、それって信用させて裏切っているのだから罪深いですよね。
この記事を読んで、少しでも改心してくれる方がいればいいのですが。

熱血探偵のつぶやき①

時が経つのは本当に早いものですね。
気が付けばもう3月です。

あと1カ月もすれば、新生活を始める学生や社会人の方々も、多くなると思います。

今はその準備に忙しい方もおられる事でしょう。頑張ってくださいね。

新しい環境で仕事や勉学に取り組むことは、多少の不安があるかもしれません。
しかし、新鮮な気持ちで新しいことができることは幸せなことです。

さて、私の方はどうかといいますと、いつも新鮮な気持ちで探偵業務に邁進しています。

調査というのは案件ごとに違いがあり、決まったパターンなどはありません。

ですので、案件の一つ一つが特別な仕事であると考えています。

その都度、気持ちも新たに案件に取り組むことができることは、私にとっては幸せなことです。

ですが決まったパターンがないので、それだけ臨機応変に対応する場面も多く、的確な判断や決断を必要とします。

けっして楽な仕事ではありません。

でも、私はそんな緊張感のあるこの仕事が、大好きですし誇りをもっています。

探偵としてこれからも、高みを目指し、次なる案件にベストを尽くします!!

出張調査(全国調査)の楽しみ

昨年の調査では出張で多くの都市を訪れました。

名古屋、三重、静岡、神奈川、埼玉、東京、京都、滋賀、広島など。京都、滋賀は近いので出張ではないですね。

そんな出張先で私がもっとも楽しみにしているのが食べ物です。
その土地により、食べ物にも特色があり、美味しい料理がたくさんあります。

食べログで調べて評価の高い店に出向き、舌鼓を打つのが出張調査の束の間の楽しみです。

ですが対象者が、早朝から深夜にかけて休みなく動き続ける時は、そんな余裕はありません。

ひたすら尾行と張り込みの連続です。

たまに対象者の入った飲食店へ潜入して、食事をすることもあります。
当然、集中するのは対象者であって、食事ではありません。

出張先での食事は、調査員みんなで「おいしい!」と唸る店もあり、東京で食べたもつ鍋は格別の味でした。

飲まず食わずで動き回った調査員の前に料理が出されたら、一瞬で胃袋の中へと消えていきます。(笑)

全国調査に対応した、出張先で調査が全て終了し、依頼者様にいい報告ができました。
その最終日に代表と調査員みんなで食事をします。

やはり全力で頑張った仲間と、ご当地料理やお酒を頂くのが、楽しく癒される瞬間ですね。

探偵必須の心得

調査の舞台となったのは堺市のとあるマンション。

浮気調査の案件で既に数回調査に入っています。

前日の夜遅くに対象者と浮気相手の女が、マンションに入って行く証拠は既に撮影しています。

対象者は依頼者の夫であり、警戒心の高いなかなか手強い相手です。
女の住むマンションの出入りには、かならず周辺の様子を窺い、見慣れない車などは近づいて確認するほどです。

私達は2班に別れて、マンションの出入り口を押さえています。
対象者が出てくれば証拠を100%押さえる体制であり、絶対に成功させる自信もあります。

張り込みをスタートしたのは夜21時ごろ。出入り口に目を凝らし、集中します。
一瞬の油断が見逃す原因となるので気を抜くことは出来ません。

夜が明け、朝を迎えましたが、対象者が出てくる気配はありません。

調査員は交互に休憩にならない休憩を取りながら、張り込みを続けます。

やがて正午を過ぎる。日差しも暖かく眠気が襲ってきます。
どうしても瞼が重く、眠気が何度もやって来るときに思い出す言葉があります。

「探偵は依頼者の人生を背負うくらいの心構えがないと務まりません。

少しの気の緩みが依頼者の人生に大きく影響するのです。

依頼者が探偵に未来を託していることを肝に命じてください。」

私がまだ見習いのころに、代表から教わった探偵の心得。

この言葉を思い出すだけで不思議と眠気が吹き飛ぶ。
探偵ならこの言葉の重さを理解することができると思います。

調査員にとって、その調査が数ある中の一つであっても依頼者にとっては人生唯一の瞬間かもしれないのです。
眠い、しんどい...そんな泣き言など入る余地は皆無です。

そして、夕方17時前、対象者が姿を現しました。相変わらず周辺を警戒しながら通り過ぎて行く。
パートナーである依頼者様を裏切り、浮気相手の女のマンションに出入りし、警戒までして..

私は依頼者様に熱血探偵と言われる事がありますが、こんな理不尽なことをする人間を許すことが出来ないですし、辛い目にあっている方を何とかしてあげたい気持ちが強いのかもしれません。

長時間の張り込みを終えて、代表と合流。
証拠画像を確認し、調査が終了しました。

無事に調査を終えて、安堵感と充実感を味わいながら、みんなで飲むコーヒーは格別に旨いです。

スカイツリー

探偵の尾行術

探偵の業務内容の一つに尾行があります。

一言で尾行と言っても様々な尾行の方法があり、すぐに思いつくのが車や徒歩での尾行だと思います。

確かにこの二つの方法が尾行の大半をしめます。

対象者が徒歩移動をメインで電車を利用するなら、調査員も同様の移動手段です。

しかし、このパターンで問題になるのが、対象者が目的の駅に到着してからの移動手段です。

徒歩でそのまま目的地に行ってくれれば、徒歩尾行で対応できます。

またタクシーを利用した場合も調査員は先回りして、タクシーを押さえる準備を抜かりなくやっているので問題はありません。この場面で最も

探偵泣かせなのが自転車です。

徒歩のみの尾行で、対象者が駐輪場に行った場合は「ガッデム!! 行くしかない!」と気合を入れてマラソンのスタートとなります。

荷物を相方に渡し対象者の乗った自転車を、ひたすら走って追う事だけに集中します。

100m、200m、息がどんどん苦しくなってきますが泣き言をいってる場合ではありません。

依頼者様の為に逃してなるものか… 必死です。

今までの経験だともうダメだ、眼界だ。と諦めかけたときに対象者が目的地(ヤサ)に到着するパターンが多く、何とか特定に成功しています。

でも、さすがに体力の限界と言うか、歳には勝てませんね。

そこで、機動力のあるバイクが活躍します。徒歩尾行班の連絡をダイレクトに受けながら、バイクの調査員が電車と並走し、対象者が下りる駅に急行するのです。

自転車だけでなく原付バイクだろうが、けっして逃すことはありません。

この手法を公開しても大丈夫ですかって?心配いりません!!

言うは易く行うは難し。と諺があるように簡単にできる技ではないからです。

土地勘があり、裏道を知るスペシャリストだからできるテクニックです。

俺もそれくらいできると甘く見ているライダーの方、試してみてください。いや、危険なのでやめてくださいね。

バイク歴20年以上、レース参戦歴あり、海外をバイクで旅したことのある私でさえ、たまに難しい場面に直面するのですから、一筋縄ではいきません。

でも、成功したときの充実感はハンパないですよ。

少し前の浮気調査では摂津方面から難波、そして堺方面へと対象者を追いました。

電車やタクシー、徒歩で移動する相手をどこまでも追い続け、最終局面では自転車に乗る浮気相手を、激走尾行の代表とバイク尾行の私でヤサを特定したことは、懐かしく思いで深い案件でした。