長年調査をしていると、時として奇跡としか思えないラッキーな場面に遭遇する事があります。
この時の調査も執念が引き寄せた奇跡でした。
対象者を勤務先から尾行します。
しかし、この対象者は警戒度が異常に高く、着手してから1年が経過しており、住所も変えていたので
通常よりも難度の高い調査でした。
少しずつ対象者の行動を掴み、居住エリアを絞っていき詰めの尾行を決行しました。
対象者は徒歩から、電車、バスを乗り継ぎ県境をまたいだ田舎町に下車しました。
ヤサまであと少しのところでしたが、人の往来がほとんどなく対象者の警戒度の高さから、徒歩尾行は途中で打ち切ることになりました。
この時点でバス停から、それほど離れていない徒歩で行ける範囲の、賃貸マンション、アパートを絞込むことができます。
私はどうしても手がかりがほしくて、バイクに乗り、絞り込んだマンション・アパートを徹底的に調べて回りました。
その努力も空しく、手がかりは掴めず落胆の中、帰宅する事にしました。
近くのガソリンスタンドで給油をして、もう一度だけ怪しい場所を見て帰ろうと、バイクを走らせているとタクシーが前方を走っているのが見えました。
直感で何かあると思い、距離を取って様子を見ていると、もっとも怪しいと感じたマンション前にそのタクシーは停車したのでした。
そして、後部席より下り立ったのは、あの対象者でした!!
こんな偶然があるのか?この時ばかりは「神様ありがとう。」と心の中でつぶやきました。
その後の調査でヤサを特定し、依頼者様に大変感謝されました。
のちに代表からこの結果は「あなたの執念が引き寄せたものですね。」と嬉しい言葉を頂きました。
探偵に必要なのは、調査に伴う技術や知識だけではなく、諦めない心と、何としても突き止めるという執念ではないかと感じた出来事でした。
これからも一探偵として調査力を磨き、多くの案件を解決するため全力で調査に取りんでいきます。