あぶない探偵

12月に入り、寒さも厳しさを増してきました。インナーにヒートテック、ダウンジャケットがかかせない真冬がやってきてしまいました。

久々に新地の繁華街で立ち張りです。小雨が降る中、傘をさして対象者が入った飲食店の出入り口を監視します。

しかし、通りの様子が何かおかしい…

スーツを来たイカつい男性達がうろついている。耳にはインカムらしいものも確認できる。「って貴方もそうじゃない!」って突っ込みをいれられそうですが、私はそこまでイカつくは御座いません。

その辺にいるサラリーマンと変わりない、ごく普通の紳士です。状況によっては強面刑事のようになることもありますが…

どうやら付近のビルへその筋の者達が出入りしているようです。最近、尼崎で組員の襲撃事件があり、警戒しているようです。

ですが、張り込みが非常にやりにくい。同じ場所にずっといるわけで、むこうも気になるでしょうから…

ま、そこは熟練のワザでなんとかなります。要は相手に人物像をすり込めばいい訳で、ワザと聞こえるように電話口で人待ちを装う台詞を言えば、大丈夫な人と認識してくれます。それもあまり長時間は厳しいですが。

相方がいるなら合流してもらい、さらなる仲間待ちで大丈夫でしょう。

尼崎の事件では自動小銃が使用されました。アメリカ軍が採用しているM16という銃です。

ハンバーガーヒルやプラトーンなどのベトナム戦争映画でアメリカ兵が所持しているマシンガンです。

そんな物が日本の街中で使用されてしまうなんて、少し驚きです。確実に暗殺を成功させるために使用したのか、力をアピールするためだったのか…

何れにせよ同じような事件が起きる確率は高まっているので、繁華街に行く際は注意が必要です。

過去に海外の射撃場で同じタイプの自動小銃を打ったことがありますが、命中率や扱い易さが際立っていることを記憶しています。

そんな物が組関係者と言えども、簡単に手に入るようだと今回のような事件は防ぎようがないですね。

警察は威信にかけて、一般市民に被害が出ないように早めの摘発をしていただきたいものです。

ですが、自分の身は自分で守る以外にありません。危ない場所には近づかないことです。