熟練探偵の警戒案件対処法①

探偵が対象者を尾行するにあたって、何点か注視していることがあります。

先ずは服装、特に特徴的な靴やバックなどは撮影して、調査員全てに共有します。

服装に関しては地味な色のコートやズボンは人混みに入られると、よほど背が高い、低いなどの特徴がないと、他の人と間違いかねないので、注意が必要です。

特徴的なスニーカーや派手な色のリュックを身につけている対象者は、比較的に楽に尾行できます。

極稀に同じ物を身につけた人物もいますが、そこは探偵アルアルなので、調査員に注意を促し、対応しています。

例えば対象者が宿泊しているシティホテルに服装や雰囲気の似通った人物が宿泊していれば、撮影した画像を共有して、間違えないように徹底します。

私達は隠語で、この似た人物を影武者と言っています。笑

次に注視すべきは対象者の警戒のレベルです。調査着手時には必ず、尾行しながら対象者がどの程度の警戒を持っているか見極めることが必要です。

対象者によっては不倫相手に合うまで、異常なほどに周辺を見回し、警戒することがあります。

理由としては会社の人間、知り合いなどを気にしているのでしょう。

対象者の様子を見て、そのへんの見極めも探偵には必須な要素です。

これは滅多にはないですが、対象者が依頼者さんの携帯電話を盗み見していて、調査に入る前に既にバレているパターンです。

ずる賢い対象者だと、気付いていないフリをして、調査に入る度に空振り(何も動きがないこと)なんてこともあります。

後日、依頼者さんから、携帯を見られていたと報告を受けて、納得することとなります。

そんな感じで、熟練の探偵は尾行するだけでなく、いろいろと対象者を見極めながら、調査をしているのです。

何か違和感があれば、調査員と情報を共有し、万全の体制で調査にあたるからこそ、より確実に証拠収集が可能です。

次回は警戒マックスの対象者と不倫相手の尾行のお話をさせて頂きます。

熱血探偵が全力を尽くした尾行の話です。お楽しみに!