台風19号に思うこと

台風19号が直撃する前日に、私はとある都市にて調査にあたっていました。
対象者達が合流し、居酒屋で時間を過ごした後、ラブホテルにチェックインしたので、張り込みの開始です。

夜中の静けさのなか、時折、突風が吹き抜け、大きな音がします。

10月も半ばのこの時期に日本を直撃する台風なんて、ろくでもないし、嫌な感じしかしません。
今回は関西方面の直撃は避けられましたが、中部、関東、東海、東北地方の影響が危惧されておりました。

対象者達も台風を考慮したのか、早朝に姿を現し、まだ影響の出ていない電車を利用し、帰路につきました。こちらは、難なく浮気相手の自宅を特定し、調査を終了しました。
その帰り道、やはり風が強く、一部の高速道路は通行止めになっておりました。

無事に家路につき、シャワーを浴び、仮眠をとりました。
そして、翌朝のニュースを見て、映し出される映像に驚きと悲しい気持ちになってしまいました。
深夜の時点では河川の増水はある程度は、ありはしましたが、堤防や河川敷が決壊するまでには、至っておらず、このまま台風が通り過ぎて何事も無ければいいと願い就寝しました。

ところが、朝になって見ると、被害を受けた町がとんでもないことになっていました。町が洪水で水没していたのです。

去年の関西地方の洪水で実家にも影響があり、その実情を知っているだけに、驚きや悲しみよりも、怒りというか、何ともやるせない気持ちになります。
台風に怒りを感じても、自然を相手にどうしようもない事ですが、被害を受けた人々のこれからの苦労を考えると、本当に憤りを感じてしまいます。
しかし、復興のためには目の前の出来ることを地道にやっていくしかありません。

去年に被害を受けた関西方面も完全復興していない地域もありますが、確実に復興に向けて進んでいます。
台風19号の被害を受けた被災地の皆様には「頑張ってください」としか言葉をかけることしか、私には出来ません。

ですが、日本全国からボランティアの勇士や、自衛隊、地元の青年団が集い、尽力していただけると思います。
けっして、諦めることなく、自分達の生活を取り戻して頂きたいと願います。

希望になるニュースとして、ラグビー日本代表がスコットランド代表に接戦の末、勝利し、決勝トーナメントに進みました。
選手のインタビューでも、被災地の人々に頑張ってほしいとコメントしていました。

日本人の素晴らしいところは一致団結し、忍耐強く、目的達成に諦めることなく突き進むことだと私は思いますし、そんな日本人であることに誇りを持つことができます。
私にも何かしら、出来ることがあれば、やっていこうと思います。

renbow