侍JAPAN WBC優勝!世界一!

前回のブログで大注目のWBCを取り上げました。予選全勝の大差で決勝トーナメントに入り、接戦がないことに不安要素があると書きましたが、予想的中で決勝トーナメントはイタリア戦を除いて、大接戦でした。

しかし、ゲームの方は大盛りあがりで、日本の観戦者にとっては、これ以上無いほどのベースボールの醍醐味が味わえる試合でした。

と言うか、出来過ぎでした!

メキシコ戦の吉田選手の3ランから反撃の口火を切り、大谷選手の仲間を鼓舞する激走から、村上選手のヒットでサヨナラ勝ちなんて、こんな筋書きは誰にも描けませんね。

日本中に感動を与える劇的なエンディングでした。

決勝の相手は前回優勝のアメリカでした。メジャーのトップ選手を揃えたドリームチームであり、準決勝ではキューバを大差で下していた最強のチームです。

予想通りの投手戦となり、日本の若手ピッチャーが躍動していました。調査明けの朝方に観戦しましたが、メジャー選手に臆することなく立ち向かっている姿は頼もしかったですね。

後日談ですが、試合前に大谷選挙がチームの代表として、選手達に声掛けをしていました。

「アメリカ代表はメジャーの憧れの選手が揃っているけど、今日だけはその憧れをやめて、真っ向勝負しましょう。そうしないと超えられないから!」
この言葉はかなり効いているなと私は思いました。「憧れてたら、超えられない」

言霊みたいなもので、メジャーのトップクラスの大谷選手が若手に説くのですから、その言葉の持つ力は強いです。

結果、若手投手陣が躍動し、押さえのダルビッシュ投手と大谷投手が1点を守り切りました。

しかも、最後はメジャー最高峰のトラウト選手との真っ向勝負に勝って、胴上げ投手なのですから!
すべてのストーリーが出来過ぎですね!

日本では、まだまだ14年ぶりの世界一奪還の余韻が残っていますが、代表選手達は今年のペナントレースに向け、動いています。

今回の優勝で自信をつけ、活躍する選手達もたくさん出て来ることでしょう。今年のプロ野球は面白そうです!

WBCが熱い

今春のタイムリーなイベントはワールド・ベースボール・クラシック/WBCですね。

いわゆる野球の国別世界一決定戦です。今のところ、予選トーナメントが終わって日本は準々決勝に進出し、イタリアと戦います。

予選が終わったばかりですが、日本はかなり盛り上がっているようです。

何せメジャーリーグから大谷翔平やダルビッシュ有、吉田正尚、ヌートバーが集い、国内リーグからも選りすぐりの選手が参加しています。

盛り上がりに比例し、予選は全勝の無双状態です。あまりに、強いので接戦がなく大差で勝つパターンが多く、緊張感に欠けています。なので、決勝トーナメントが若干、心配です。

決勝トーナメントは一発勝負なので負ければ、終了です。準々決勝、準決勝、決勝の3回勝ち抜けば、世界一です。すごく楽しみですね。この春、一大イベントで間違いなしです。

ところで、予選リーグで日本が戦ったチェコスロバキアが面白いチームなので、取り上げます。

このチーム、実はプロ選手が殆どいない、アマチュア選手の集まりなのです。選手のほとんどがフルタイムの仕事を持っていて、教師や消防士、金融トレーダーやビジネスマンもいるチームです。

仕事の傍ら、練習をしてヨーロッパの予選を勝ち抜いて日本にやって来た大した選手達なのです。しかも、1勝していて日本や韓国には負けてしまいましたが、堂々とした戦いぶりでした。

もしかして、職業「探偵」の選手もいたりすると、俄然、応援したくなっちゃいますね。

探偵の尾行スキル

車両の尾行で都会と田舎では、何方が探偵にとって容易かおわかりでしょうか?

正解は都会の交通量が多いシチュエーションです。理由は車両に紛れて尾行することが出来るので、気付かれにくいメリットがあるのです。

逆に田舎では交通量が少なく、距離をかなり取ったとしても、目についてしまいます。

少しくらいなら後方についても気になることはありませんが、何度も後方につくシチュエーションがあると、流石に「同じ車がついて来てる」と気付かれてしまいます。

ですので、私達は2台の調査車両をローテーションして、出来る限り対象者の記憶に留まらない方法をとります。

やむなく、1台で尾行する場合は対象車両が信号で停車するだいぶ手前で右左折し、一旦姿を消し、再度、尾行に入ったり、ペースの早い通行車両を2、3台先に行かせて、その後方を尾行する形を取ります。

2、3台を間に入れるのは尾行中に右左折されてしまうと、すぐに後方につく形になってしまうからです。

これが、中々難しい。慣れている私達には容易なことですが、素人がやるには、慣れとかなりの経験が必要です。

たんなる車の運転なら、田舎の方が一車線で交通量も少なく、楽ではあります。
ですが、探偵にとっては逆に田舎の方が姿を隠すシチュエーションが限られて、やり難いのです。

新機材で撮影力アップ

探偵泣かせの暗闇の証拠撮影。

撮りたいシーンなのに、撮れない状況が照明や街頭の殆ど無い、暗闇の撮影です。

通常のカメラやビデオカメラでは撮れたとしても、シルエット程度のお粗末な映像です。
依頼者さんに「対象者と浮気相手をバッチリ撮影出来ました!」「見てください。公園でキスしてます!」と見せた映像がノイズ混じりの人影程度のものなら、「誰?」となりかねません。

日頃から対象者を見ている依頼者さんなら、シルエット程度でも、対象者と識別できたとしても、対象者は「誰?別人じゃないの」と簡単にとぼけることができますね。

ですが、そんな状況でも全身から顔まで鮮明に撮れていたとしたら、とぼける事なんて出来ません!「すみません。私です。」と認めるしかないのです。

撮れるの?と疑問を持っている方、熱血探偵がお答えします。

新機材なら、撮れます!
企業秘密なので公開できませんが、この特殊機材なら暗闇の撮影に威力を存分に発揮できます。
しかも、コンパクトで機動力もあり、リモートの撮影も出来ちゃいます。さらに画像がカラーで再現力もかなりいい線をいっています。

今後の調査で活躍することは間違いないので、熱血探偵がフル活用出来るように、この新機材の撮影スキルアップが不可欠ですね。頑張ります!

スマートフォンを侮るなかれ

先日、驚くニュースかあったのでブログに載せます。

5日の午後10時半頃、高松市木太町の県道で、軽乗用車を運転中に横断歩道を歩いて渡っていた女性(18歳の専門学校生)をはねたにも関わらず、救護処置をせず、運転手は逃走しました。いわゆるひき逃げです。女性は左足に軽傷を負いました。

その後、香川県警高松北署は自称アルバイト店員の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕しました。

スピード解決したわけですが、その理由が驚きでした。

事故直後に女性のスマホがなくなっていたため、現場にいた知人が位置情報を共有するアプリで位置を見てみたところ、移動していることがわかりました。

警察車両で追跡したところ、約50分後、高松市内で女性のスマホを屋根に載せた軽乗用車を発見したそうです。

運転席にいた男に職質をしたところ、男はひき逃げの容疑を否認しました。

ですが、警察署員がスマートフォンが車両の天井に載っていることを伝えると、観念したのか、ひき逃げについて「間違いありません」と認めました。

男は佐賀県から県内の実家に帰省中だったようです。

被害者のスマートフォンが事故の衝撃で車の屋根に載った状態になり、位置情報をたどれたことがスピード解決の決め手になったようですが、中々の珍事ですね。

我々探偵も位置情報を共有し、それぞれの位置関係を把握するためにアプリを使用します。ですが、まさかこんな事に使用出来たとは驚きです。

まー、スマートフォンがたまたま車両の天井に乗ったり、しかも走行中に落ちなかったなど多くの偶然が重なった結果ではありますが…

とぼける運転手に職質をした警察官が「車両の屋根に被害者のスマートフォンがあるけど!!なんで?」と聞いたときにドヤ顔だったことは間違いないと思いますが、1番おどろいたのは、この運転手かもしれません。

2023年熱血探偵始動します。

新年が明けました。2023年、令和5年がスタートしました。

今年もよろしくお願い致します。

昨年の11月頃がら年末にかけて怒涛の忙しさで、ブログどころではありませんでした。なぜか京都と縁があり、堺と京都を往復する回数が多かったです。

神戸の方も多かった印象です。もちろん、大阪市内がメインではあります。

今年も依頼者様の未来のために、全力で調査に邁進して参ります。

調査の結果次第で、依頼者様の人生を左右することを、改めて感じた2022年でした。

熱血探偵は2023年も依頼者様の未来を切り拓いていきます。

どんな困難な状況でも、諦めることなく、対象者にくらいついて、証拠を収集します。

結果を伝えた時に依頼者様が弾んだ声で「ありがとう」と言って頂けると、やり甲斐と力が湧いてきます。

今年もさっそく、明日から調査です!

2023年も熱血探偵が始動いたします!

三輪神社

2022年もあっという間に神無月

厳しかった残暑も落ち着き、過ごしやすい気候になってきましたね。
そろそろ衣替えをしなければと思いつつ、まったく何もしていない熱血探偵です。

というのも最近、調査が増加傾向にあり、近畿だけでなく中部地方へも奔走しており、それどころではないという事もあります。

コロナ禍が落ち着きつつあり、感染者もかなり減少してきたことも案件の増加の要因の1つですね。

熱血探偵にとっては、取り敢えず暑い季節が過ぎ、過ごしやすくなって調査がやりやすくなったので、気が楽ではあります。

だからといって気を抜くことはありません。依頼者様に寄り添った調査を完遂し、最高レベルの証拠収集を今まで通り、実行してまいります。

警察車両にエアタグが!!

みなさんはエアタグという物を知っていますか?

エアタグとは2021年に販売開始されたアップルの商品でiphoneやアイパッドなどのアップル端末(近くにある)と自動的につながることで、スマホのアプリなどを使って位置を知ることができる機器です。

衛星利用測位システム(GPS)は搭載されていません。

直径約3センチ程の丸いキーホルダーのような形で、重さ約十グラムの金属製です。

電池式で一年以上は交換しなくても動作するようです。

エアタグの使用目的は主に紛失防止です。

キーホルダータイプの小さい物なので、鍵や財布、かばんにつけておけば、紛失した際に、iPhoneなどでその位置を確認できるので、大変、重宝されているようです。

そのエアタグが5月頃に愛知県警の捜査車両に取り付けられていたのです。

県警豊田署に駐車していた捜査車両を使おうとした捜査員が、マフラー部分にエアタグの入った小さな箱が取り付けられているのを見つけ、県警が回収し、詳しく調べています。

犯罪組織が警察の動向を把握するために取り付けた可能性があるとみて調べているようなのですが、目立つ場所に取り付けていたため、県警内には「いたずら目的では」との見立てもあるそうです。

このニュースを知るまではエアタグの存在を知らなかった熱血探偵です。
この機器って、上手く利用すれば旦那や奥さんの位置を把握することが出来ますね。

飲み会だと言っていたのに、ラブホテルでエアタグが反応していたなんてことはあるかもです。

けっしてお勧めしませんが、既に活用されてる方もいそうですね…

先日に尼崎市のUSBメモリー紛失事件がありました。

結果的に警察と紛失した社員が探して見つかりましたが、社員がバックにエアタグを付けていれば、あれ程の騒ぎにはならなかったかもしれません。

ま、泥酔してバックを無くすなんて事が熱血探偵にはありえないのですが。

そんな人のためにも、エアタグの需要はあるのでしょうね。

600km移動!17時間の調査の行方は THE FINAL

ラブホテルから歩き出た対象者達は、寄り添いながら、歩いて行きます。

人通りはそれほど多くはありませんが、尾行がやり辛いほどではありません。
対象者達が地下道へ下りました。どうやら、地下鉄を利用するようです。

券売機で切符を買った対象者達が電車に乗り、移動します。
こちらは電車のガラス窓に映る対象者達の様子を監視しつつ、乗客に紛れています。

新横浜駅に到着した電車から対象者達が下りて移動します。
終電間近なので、急ぎ足で移動する対象者達を追いながら、駅構内の様子がおかしいことに気付きました。

駅員と警察官が入場制限をしており、人の列を誘導していました。何かしらイベント(サッカーの試合?)があったらしく、混雑しています。

見逃さないように、距離を詰め尾行します。予想通り、新幹線乗り場の改札付近の券売機に対象者達が並びました。

こちらも、支部長さんが入場券を購入するために並びます。ですが、空いている券売機がなく、並ぶことになりました。

熱血探偵は対象者達を監視します。こちらよりも早くチケットを購入した対象者達が改札を入って行きます。
支部長さんはまだ並んでいます。

間に合わない…改札を突破しようにも、駅員が2人で対応しているため、どのホームに上がるのかを見極め、撮影するのが、やっとの状況です。

エスカレーターで上に上がるのを確認し、支部長さんの所へ向かう途中で、入場券を持った支部長さんが走って来ました。
状況を説明しつつ、走って改札を抜け、エスカレーターを駆け上がります。

ホームで左右に分かれて、対象者達を探します。すぐに対象者を発見しましたが、1人です。どうやら、既にホームで分かれて、対象者は名古屋行きの新幹線待ち、不倫相手の女性は既に移動しています。

状況を支部長さんに伝えると、東京行きの新幹線の中を捜索するとのこと。事前情報で不倫相手は東京付近に自宅があるとのことでした。ここまで来て、不倫相手の女性を逃がすわけにはいきません。

熱血探偵はホームをざっと見回し、改札へ急行し、女性が通らないか監視します。
数分後、支部長さんから連絡が入り、このまま新幹線で東京駅へ向かいましょうとのこと!エスカレーターを駆け上がり、のぞみで出発です。

レンタカーを返却した調査員もこちらの状況を聞いて、東京駅へ向かいます。
目的地は上越新幹線の出発ホーム!事前の調査で支部長さん達が掴んでいた情報から、タイミングが合えば、必ずそこに来る筈です。

同所へのルートを調べ上げ、こちらが乗っている「のぞみ」なら、東京駅を北方向へ出発する新幹線に間に合う!支部長さんも私も別働で向かっている調査員も諦めていません。必ず捉える!その一心で東京駅へ向かいます。

東京駅に到着しました。東海道新幹線のホームから上越新幹線のホームまでは改札を通り、解りづらいルートを通ることになりますが、支部長さんが熟知していたおかげで、すぐにホームにたどり着きました。

再度、二手に分かれ、不倫相手の捜索です。熱血探偵が自由席の車両の2両目を待っている人の列を確認すると、見慣れた服装の女性がいました!斜め正面から確認すると不倫相手の女性でした!

すぐに支部長さんに連絡を入れ、調査員にも情報を共有します。「やった!補足出来た!」支部長さんと喜び合うのも束の間、新幹線がやって来て女性が乗車します。こちらも、乗車し、女性が座った席の5つ程後方の席に座ります。

調査員から連絡が入り、何両目にいるのか教えてほしいとのこと。なんと調査員もギリギリで同じ新幹線に乗れたようです。すぐに合流し、「とにかく、再度、補足が出来て良かった」と喜び合い、この後の尾行の段取りを打ち合わせします。ちなみに、乗車券は全て電車内で車掌さんから、購入しました。

だいたいの予測がついている駅と下りてからの女性の行動パターンは依頼者さんが対象者のスマートフォンから情報を得ているらしく、支部長さんから説明をしてもらいます。

そして、不倫相手の女性が新幹線を下りたのは「熊谷駅」でした。新横浜駅から東京駅、そして熊谷駅までやって来ました。
あと少しで不倫相手の自宅割り出しが出来ます。

しかし、時間は午前0時を過ぎており、人通りも疎らな状況です。こちらはタクシーを手配する打ち合わせもしており、準備に抜かりはありません。

女性が改札を通り過ぎ、スマホを見ながら、東側出口へ向けて歩き出しました。
ところが、出口の手前でUターンをしたのです。

何だ?出口を勘違い?いや、地元の筈だからそれはない。警戒か?ここに来るまで、一切、そのような素振りはない。
しかし、明らかに変な動きなので、3人で連携をとり、入れ代わりながら、尾行をします。

今度は北側の出口前でUターンをしました。人の通りは殆どないので、非常に厳しい状況です。こちらは距離を取り、後方についていた支部長さんが、南側のトイレの方向へ向かう女性をなんとか確認出来ました。

依頼者さんが対象者のスマホから不倫相手の女性の車両の写真を見つけています。車両で駅まで来ている可能性も高いので、その車種や色の特徴を得ていて、全員で共有しています。

暫くトイレの方向を張り込みしていましたが、出て来ないので歩行者を装い、確認に向かいます。すると、トイレとは別に駐車場に抜けるルートがあることを確認しました。別働の調査員は既に付近の別の駐車場にて、情報の車両を捜索しています。

熱血探偵と支部長さんで同駅2階と3階の駐車場へ車両の捜索へ急いで向かいます。
女性が車内に潜んでいることも想定し、慎重に捜索をします。

すると、支部長さんから情報の車両と一致する車両を見つけたと連絡が入りました。しかし、車内は確認出来ないため、遠目に身を隠して、様子を見ているとのこと。

熱血探偵もその車両が見える位置へ慎重に近づきます。すると、突然、その車両のエンジンがかかり、テールランプが点灯し、出発するではないですか!

逃がすものか!ここは最低でも運転する不倫相手の女性と車両、車両ナンバーは撮影しなければなりません!!

支部長さんも撮影可能な場所へ身を隠しながら、猛ダッシュで向かいます。その際、スマホが落ちたそうですが、かまっている暇はありません。

熱血探偵も身を屈めながら、フェンスに身を隠し、通り過ぎる車両の横を撮影、なんとか運転する不倫相手の女性を撮影しました。
次はスロープを下りる車両のナンバーと正面から運転している姿をなんとか、撮影出来ました。

1階に下りた車両は北方向に抜け、走り去りました。これ以上の尾行は困難と判断し、ここで解除となりました。

支部長さんと合流し、落としたスマホを回収した後、状況の確認をします。

熱血探偵が撮影した車両ナンバーの確認は出来るものの、あまり鮮明ではありませんでした。ですが、流石に支部長さんは車両を見つけた際に、しっかりとナンバーを鮮明に撮影していました。

調査員も合流し、状況を説明します。「やれるだけの事はやった。ベストは尽くしたのだから、良しとしましょう!」支部長さんの言葉を聞き、緊張から開放されました。

時計を見ると日付けは変わり、0:45になっていました。17時間に及ぶ調査と600kmの移動が終了しました。今年の上半期の調査で最もハードなものになったことは間違いないでしょう。

ここから帰宅は無理なので、駅に隣接したビジネスホテルで一泊です。ほとんど何も食べていなかったので、部屋で焼肉弁当とビールを流し込みました。最高に美味かったのは言うまでもありませんね。

翌日は朝から移動です。新幹線移動から名古屋で車両を出庫し、自宅に戻ると、夕方になっていました。

数日後、支部長さんから不倫相手の名前、住所、勤務先が特定出来たと連絡がありました。

駅で捉えた不倫相手の車両のナンバーが手掛かりになったようです。大変な調査でしたが、結果に繋がる証拠が取れて、依頼者さんも満足して頂けて、熱血探偵も一安心です。

支部長さんより、「次回はもっと楽な調査で応援をお願いしますよ。」と言って頂きましたが、熱血探偵はハードであればあるほど、燃えますので、何時でも、お手伝い出来る機会をお待ちしています。

600km移動!17時間の調査の行方は part3

さて、対象者達がラブホテルに入ってから、数時間が経過しました。
当日は天気が変わりやすく、小雨が降ったり止んだりしていました。

車両で張り込みする調査員は雨に濡れる心配はありませんが、立ち張りをする熱血探偵と支部長さんは、たまりません。

なんとか木陰や建物の屋根がある場所を確保し、出入口を監視します。それでも、車両や観光客の往来で出入口が見えなくなることもあり、気を抜くことは出来ません。

張り込みを続けて、4時間が経過したころ、パトカーのサイレン音がこちらに近づいて来ました。そして、張り込みをしているラブホテルの北側のマンションに停車しました。

警官数名が近くにいた原付バイクの男女に職質をしているようです。一瞬、通報されたのかと焦りましたが、別件のようで助かりました。

しかし、暫くすると別のパトカーが現れ、先着のパトカーの後方に停車し、3人の警官が飛び降りて、支部長さんの方向へ向かうじゃないですか!

やばい!通報された!熱血探偵は即座に歩行者を装い、だいぶ距離を取った建物のエントランス付近から、ラブホテルの出入口が見える位置へ移動し、様子を窺います。

すると、警官達に囲まれた支部長さんがパトカーの方へ移動する姿が見えました。

どうやら、ラブホテルの利用者が通報したようで、機転をきかした支部長さんが対象者達に気付かれないように、出入口から見えない位置へ警官達を先導し、マンション前で事情を説明しているようです。

このタイミングで出てこられると、流石にキツイ!出て来るなよ…と願いつつ、監視を続けます。
警官達は支部長さんの説明を聞いて、30分後に開放してくれました。その間に対象者の出入りはなし。仕切り直しで張り込みの続行です。

さらに時間が経過し、辺りは暗くなり、雨も本降りとなりました。距離をとっているので視界も悪い。雨がやみ始めた午後7時過ぎころ、車内で張る調査員から「対象カップル出ました!!」との連絡が入り、急いで尾行につきました。

照明でカップルの姿がハッキリ見える位置について、違和感を感じた熱血探偵はすぐにそのカップルが別人であることに気付き、引き返します。(別人であることを証明するために撮影もしています)

服装が似たカップルのそっくりさんでした。車両の窓の水滴と、暗部での面取りが困難なため、対象者達と勘違いされたようです。

すぐに引き返し、出入口の張り込みを続行します。数分の監視の抜けがあるのが気がかりではありますが、尾行と引き返す間も周辺を見ており、対象者達の姿はなかったので大丈夫の筈です。

さらに、張り込みを続け、21時を過ぎました。対象者は今日、帰宅すると依頼者さんに伝えているので、必ず終電までには出て来るはずです。
しかし、終電に間に合うギリギリの時間の21時30分を過ぎても、出てきません。
もしかして、パトカーが来たときや、別人を追っていたときに対象者達は出たのか?

熱血探偵を含め、支部長さんや調査員も焦りから、連絡のやり取りも多くなります。
「見逃しているのかな?駅の改札を張り込みしたほうがいいのかな?」
そんなやり取りをしていると、カップルがラブホテルから歩き出て来ました。

反射的にカメラを構え、撮影を開始します。対象者であろうとなかろうと関係ありません。

誰であろうと、見極める前から撮影します。撮れていないと証拠として意味がない。長時間の張り込みも無駄になります。結果、対象者カップルでした!
ギリギリまでラブホテルで時間を過ごした対象者達が、やっと出て来たのです。

支部長さんも調査員も安堵の声で「いて良かった」と呟き、尾行に入ります。
ですが、時間ギリギリまでラブホテルで過ごていた対象者達に「図太い奴らめ!許さん!」と怒りも湧いてきて、自然と気合が入ります。

調査員はレンタカーを所定のコインパーキングに返却するので、後追いとなります。
熱血探偵と支部長さんで尾行の開始です。

今回はここまでとします。さて、次回はファイナルとなりますが、まだまだ波乱は続きます。